ビットコイン価格変動に再びクジラの影、1日6,000BTCを購入か

専門家の分析によると、ビットコイン(BTC)の大口保有者を意味する「クジラ」が下げ相場で買いを入れており、1日で6,000BTC(約320億円)を購入したとされています。

暗号資産(仮想通貨)情報サイトのクリプトクワント(CryptoQuant)のアナリストであるユ・シュアン・チェン(Yu Shiuan Chen)氏は、「個人投資家や小口のクジラはビットコインを売りに出しているが、トップ69の大口クジラは逆に買いに走っている。ビットコインの取引所保有残高がわずかに増加する中で、彼らは4月6日の1日だけで6,000BTC以上も購入している」と報告しています。

ビットコイン(BTC)クジラが価格に及ぼす影響力

アナリストたちは、ビットコイン価格を引き下げたか、もしくは今後価格にインパクトを与え得る要因について議論をしており、特に直近1週間でのクジラの動向に注目しています。

アナリストのアリ・マルティネス(Ali Martinez)氏は、おおよそ16のクジラが、ネットワークから離れるかビットコイン資産の再分配を行っていると、4月4日付のツイッターで公表しています。また同氏はブロックチェーンデータ分析企業のグラスノード(Glassnode)のチャートを引用して、3月末から1,000BTC以上の資産を保有するアドレスが、徐々に数を減らしているとも述べています。3月28日には2,271だったアドレスが、4月3日には2,255と16も減っているのです。

現在のビットコイン価格から試算すると、これらのクジラがネットワークから離れるかビットコイン資産の再分配を行ったことで、少なくとも7億3,500万ドル(約910億円)の資産が移動したと考えられます。こうしたクジラの行動は、ビットコイン価格に下向きの圧力を与える可能性があります。

ビットコイン(BTC)の最新価格動向は?

現在ビットコイン価格は、47,000ドルの抵抗線での攻防を続けていますが、4月6日に44,000ドルを切ったにもかかわらず、依然として市場は強固であるという証拠が集まってきています。

ビットコインは2021年12月3日に18時間の値下がりが続き、25.6%下落して42,360ドルの終値を付けました。しかも前日の2日に市場が終わった時点では、すでに4ヵ月前から18%も価格が下落していたのです。

ただし現在はその当時と状況が異なり、さらに別な分野からも信頼できる証拠が集まっています。商業用ソフトウェア開発企業のマイクロストラテジー(MicroStrategy)社は、2月15日から4月2日の間に、約236億円に相当する4,197BTCを購入したことを明らかにしています。

またグラスノードの統計からは、カナダのビットコイン上場投資信託(ETF)への資金流入が、過去最高を記録していることが分かります。これらカナダの投ETFは、1月から保有資産を6,594BTC増やして、総資産は69,052BTC(約3,724億円)に達しています。
スポット商品であるビットコイン目的型ETFは、現在総資産が16億8,000万ドル(約2,078億1,600万円)と見積もられています。

今後ビットコイン(BTC)の値下がりリスクは?

今後の値動きを推測するには、専門家の心理を注視する必要がありそうです。もし専門家心理が否定的な場合、値崩れが起きる可能性があります。その反対に肯定的な場合には、今後も小規模な値動きが続くと予測されます。

ビットコインのスキュー指数(skew indicator)は、3月9日から0~8%の間で変動しています。市場のゆがみを指数化したスキュー指数は、投資家の不安心理を表す指標とも言われています。一方で、CMEグループのビットコイン・デリバティブ部門は、ビットコインが47,000ドルを突破するという見積もりデータをリリースしました。これがショートスクイーズの引き金となり、より多くの投資家が先物取引に走る可能性があります。

もしビットコインの先物プレミアムが10%程度だったとしたら、投資家はロングポジションでかなりのハイリスクを負ったかもしれません。しかし、市場が相対的に落ち着いていることから、強気市場の到来の方が可能性が高そうです。

参考
Bitcoin Whales Purchase Over 6,000 BTC in a Day

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