レイヤーゼロ(LayerZero)とは?なぜイーサリアム上で今注目されているのか

どうも墨汁うまい(@bokujyuumai)です。イーサリアム上に展開する新たなネットワークである「L2(レイヤー2)」がジーケーシンク(zkSync)やスタークネット(Starknet)で賑わいを見せる中、レイヤーゼロ(LayerZero)が仮想通貨(暗号資産)界隈で話題となっています。

本稿ではレイヤーゼロがなぜ今話題になっているのか、仮想通貨初心者から投資家に向けて知るべき理由についてわかりやすく解説を行います。

関連記事:【墨汁速報】イーサリアムL2の「ジーケーシンク(zkSync)」で初のハッキング 報酬キャンペーンで被害が増加か

レイヤーゼロ(LayerZero)とは?

レイヤーゼロ(LayerZero)とは主にイーサリアム及びL2、ポリゴン(MATIC)やBNBチェーン(BNB)などのEVM経済圏における次世代ブリッジを提供するプロジェクト名です。近年の仮想通貨においてはイーサリアムの開発したバーチャルマシンEVM(イーサリアム・バーチャル・マシン)を導入しているいわゆる「EVM経済圏」は20種類を超えており、これらのブロックチェーン間における仮想通貨の移動(ブリッジ)をレイヤーゼロのサポートによりシームレスに行うことができるのです。

またレイヤーゼロの大きな特徴として、「Bridge as a Service」つまりレイヤーゼロの技術を導入することによって、多くのDeFi(分散金融)やNFTプロジェクトが自己開発しなくても「ブリッジ機能を提供できる」という利点を持つということです。

レイヤーゼロを採用している91プロジェクト

また筆者のリサーチによるとレイヤーゼロを採用しているのはDeFiやNFT、ブロックチェーンゲームを含む91プロジェクトも存在しています。本来であればこのようなブリッジ機能、またはイーサリアム以外のアービトラムやオプティミズム、ジーケーシンクやスタークネットなどのL2にサービスを拡大するには自己開発が必要ですが、レイヤーゼロを導入することによって複数のチェーンを公式に対応できることが選ばれている理由と言えるでしょう。

またレイヤーゼロは他にないブリッジ機能として

・アプトスブリッジ(Aptos Bridge)
・テストネットブリッジ(Goerli Bridge)
・ビットコインブリッジ(Bitcoin)

などを公式に提供しており、MOVEブロックチェーンのアプトス(APT)へのイーサリアム及びEVM経済圏からのブリッジや、イーサリアム上のビットコイン(BTC.b)のブリッジ、さらにはイーサリアムテストネットのゴレリ(Goreli)へもブリッジすることが可能となっています。

このようなイーサリアム経済圏だけでなく、アプトスやポルカドットの対応により公式サポートは30チェーンを超えているのです。

関連記事:イーサリアム開発段階がサージ(The Surge)へ移行 ロールアップのL2移行が加速か

レイヤーゼロが注目されている理由

レイヤーゼロは今まで公式ブリッジの高いイーサリアムの手数料(ガス)の支払いや例えばアービトラムからジーケシンクに送金する場合、

アービトラム

イーサリアム

ジーケシンク

という数ステップとその度に必要となる手数料による煩わしさがありました。
このようなL2間のブリッジ問題をホップ・プロトコル等が補ってはいたもの、新たなネットワークを追加する速度の遅さやサポート範囲の狭さ等の問題をレイヤーゼロは解決するということです。

例えばレイヤーゼロの「スターゲート(Stargate)」では、下記のブリッジに対応しているのです。

・イーサリアム(Ethereum)
・BNBチェーン(BNB Chain/BSC)
・アバランチ(Avalanche)
・ポリゴン(Polygon)
・アービトラム(Arbitrum)
・オプティミズム(Optimism)
・ファントム(Fantom)
・メティス(Metis)
・ポリゴンzkEVM(Polygon zkEVM)*一部トークンに対応
・ジーケーシンク・エラ(zkSync Era)*一部トークンに対応

これはあくまでスターゲートでの対応であり、上記でみた91プロジェクトに対応しているため、より幅広いネットワーク間でのブリッジが可能となっています。

出典:Stargate - レイヤーゼロの対応しているブリッジ

ZROトークンのエアドロップ

また上記に合わせてレイヤーゼロのガバナンストークン、ZROトークンのエアドロップが期待されており、利用が急増しています。
スターゲートだけの例でみても2023年4月に入ってから「8月か9月にレイヤーゼロのエアドロップのスナップショットが撮られる」という噂が拡散したことで、急激なトランザクション増加していることがわかるでしょう。

2022年12月と比較してもピーク時には25倍となる1日に26万トランザクションを記録しており、出来高でも1億ドルを超える日が少なくありません。
これはレイヤーゼロがセコイヤやa16zのような有名ファンドから294億円という巨額の資金調達を行っていることが高額エアドロップの期待に繋がっており、レイヤーゼロエコシステムでの大きな盛り上がりを見せているということです。

ZROトークンのエアドロップを獲得するにはより多くのレイヤーゼロ採用プロジェクトを利用し、ブリッジを行っているユーザーが対象になると見られています。この機会にレイヤーゼロを使用してみてはいかがでしょう?

コラム:ブラックロックのビットコインETFは米国証券取引委員(SEC)に承認されるのか?

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