【最新動向】イーサリアムマイニング終了はいつになる?ETH2移行の”The Merge”の進捗

どうも墨汁うまい(@bokujyuumai)です。イーサリアムは2022年内にマイニングを終了し、現在平行したネットワークとして稼働している「イーサリアム2.0(ETH2)」と統合して完全にプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へ移行します。この移行はThe Mergeと呼ばれており、一大イベントとなっていますがマイニング終了はいつになるのでしょうか?

本稿ではイーサリアム2.0のThe Mergeの2022年4月最新の開発動向といつマイニングが終了するのかについて詳しく解説を行います。

イーサリアムマイニング終了の準備は?

イーサリアムがマイニング終了するには、まずETH2との統合となるThe Mergeのコード開発をイーサリアムクライアントがする必要があります。2022年2月に入ってイーサリアムのメジャークライアントであるGethの開発チームはThe Mergeの実装が殆ど完了したと述べており、最終段階のテストに入っていることを明かしていました。Gethチームは29日にPloitari v1.10.17を公開しており、現在のイーサリアムではメンテナンス程度の実装ですが、The Mergeの#24574#24569#24550#24548#24506#24545#23982#24522#24364が実装された大幅なアップデートを行っているのです。

約2ヶ月前の次点でほぼ完成しており、イーサリアム1.0クライアント側の準備は現時点で万全であると言えるでしょう。

出典:GitHub - イーサリアム1.0クライアントGethの最新のリリース

関連記事:【墨汁速報】イーサリアムマイニング終了のThe Merge実装がほぼ完了

キルン(Kiln)マージテストネットを始動

またイーサリアムファンデーションは3月15日に新しいテストネット「キルン(Klin)」を始動し、The Mergeの実装テストを行いました。2月次点で同様にThe Mergeのテストを行っていた金継ぎ(Kintsugi)テストネットの後継に当たる金継ぎv2を予定しており、キルンテストネットはそれにあたります。

このテストネットは一見時間をかけていつ新しく実装がされるのかと投資家は考えるかもしれませんが、正式にイーサリアムネットワークでローンチするまで安定稼働レベルまで仕上げることを目的としているため、キルンテストネットの運用は非常に大事なものとなるのです。

いつイーサリアムマイニングを終了する?

イーサリアムファンデーションによると、「キルンテストネットでバグなどの問題がなく、さらにクライアントに実装する仕様を最終決定し、ゴレリ(Goerli)やロプステン(Ropsten)などのテスト用ネットワークもすべてThe Mergeを実装した後に正規イーサリアムネットワークで実装することができるだろう」と述べています。

つまり各テストネットのThe Merge実装がアナウンスされてからが最終段階に入るということを意味します。2022年4月1日現時点でイーサリアムマイニングの終了をする日付やブロック高は告知されておらず、決定もされていません。

現時点での最短の目標は2021年12月に実装したアロウグレイシャによるもので2022年6月~7月を予定するか、さらに調整を行って2022年12月頃になると予想されるでしょう。

*最新のイーサリアム2.0の動向やマイニング終了が決定したらコインチョイス(@coin_choice)の墨汁速報からお知らせします。

 

関連記事:2022年のイーサリアム(ETH)、2021年以上に飛躍する1年になる!?

▼墨汁サロンではテクニカル分析やイーサリアム2.0の統合The Mergeの仕組みやDeFi、L2の実際の使い方などをより深く投資家向けに解説しています。

墨汁バナー

墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界

おすすめの記事
【墨汁速報】米Kraken一時イーサリアムが7万円代へ暴落し-60% なにがあったのか?
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】米Kraken一時イーサリアムが7万円代へ暴落し-60% なにがあったのか?
イーサリアム価格は米仮想通貨取引所クラーケン(Kraken)で一時700ドル(約7万3,000円)へ約60%の急落。市場平均価格を大幅に上回る記録的暴落となり、10分後には1,700ドルまで回復した。この暴落の背景にはイーサリアム上でのDeFi(分散型金融)が引き金となったと見られる。
【墨汁速報】仮想通貨最大手ブローカレッジ「ジェネシス・トレーディング」チャプターイレブン破産申請
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】仮想通貨最大手ブローカレッジ「ジェネシス・トレーディング」チャプターイレブン破産申請
仮想通貨コングロマリットのデジタル・カレンシー・グループ(DCG)の子会社でジェネシス・トレーディング(Genesis Trading)としても知られる「ジェネシス・グローバル・キャピタル(Genesis Global Capital LLC)」が連邦破産法11条、チャプターイレブンを申請して破産。