仮想通貨の現物取引高が今年最低に。なぜビットコインは取引高ほど下がらない?
仮想通貨の現物取引高が今年最低に。なぜビットコインは取引高ほど下がらない?

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暗号資産(仮想通貨)市場で、現物取引の減少が目立っています。

 

The Kobeissi LetterがKaikoのデータとして紹介し、複数の海外メディアが報じた内容によると、44の現物取引所における直近週の日次平均取引高は、約150億ドルまで減少しました。

2026年に入って最も低い水準で、1月のピークから約70%減少したとされています。

同じ報道では、2025年12月時点と比べても、日次平均取引高は約50%減の約200億ドルとなり、現物取引高の60%以上が上位6取引所へ集中しているとされています。

 

一方、ビットコイン価格は2026年8月5日時点で約6万4,000ドルです。

1月14日の高値約9万7,861ドルからは約34%下落していますが、現物取引高の約70%減と比べると、価格の下落幅は小さくなっています。

 

価格も下落しているものの、成立する売買の減少ほどは崩れていない点が、現在の相場を読み解くうえで注目されます。

 

取引高と価格は性質の異なる指標で、比較の起点も同じとは限りません。それでも、売買の減少幅が価格の下落幅を大きく上回っている点は、現在の相場を考える重要な材料です。

 

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目次

仮想通貨の現物取引高が約150億ドルまで減少

2026年8月3日から4日にかけての海外報道によると、Kaikoが追跡する44の現物取引所における直近週の日次平均取引高は約150億ドルでした。

 

項目 報じられた内容
集計対象 44の現物取引所
直近週の日次平均取引高 約150億ドル
2026年1月のピーク比 約70%減
2025年12月比 約50%減の約200億ドル
上位6取引所の占有率 全体の60%超

 

約150億ドルは直近週の日次平均、約200億ドルは2025年12月比として報じられた数字です。Kaikoの詳しい算出条件は公開されておらず、いずれも参考値です。

今回の数字は仮想通貨市場全体の取引高ではない

約150億ドルという数字は、中央集権型取引所における現物取引の集計です。
仮想通貨市場では、現物取引以外にも次のような市場で売買が行われています。

 

  • 先物取引
  • 無期限先物取引
  • オプション取引
  • 分散型取引所
  • 店頭取引
  • ビットコイン現物ETF

 

約150億ドルには、先物や分散型取引所などの売買は含まれていません。現物以外へ取引が移っている可能性はあるものの、中央集権型取引所の現物取引が弱まっていることは確かです。

ビットコイン価格は取引高ほど下落していない

ビットコインは2026年1月14日、一時約9万7,861ドルまで上昇しました。
2026年8月5日時点の価格は約6万4,000ドルで、1月高値からの下落率は約34%です。

 

項目 2026年1月からの変化
現物取引高 ピークから約70%減
ビットコイン価格 高値から約34%下落

 

価格も高値から約34%下落していますが、現物取引高の減少率と比べると下落幅は小さくなっています。

買い手と売り手の双方が様子を見ながら、少ない売買の中で現在の価格帯が維持されている可能性があります。

 

現時点で確認できるのは、価格と現物取引の動きが大きく乖離していることです。この乖離だけで、上昇相場への転換や売り枯れを判断することはできません。

取引高が減っても価格が維持される理由

買い手と売り手の両方が様子を見ている

価格は、取引高の多さだけではなく、実際に出されている買い注文と売り注文のバランスによって動きます。
市場参加者による売買が減っていても、買いと売りが現在価格の周辺で均衡していれば、価格は一定の範囲にとどまります。

現物以外の市場で取引されている

今回のデータには、先物、オプション、分散型取引所、現物ETFなどの売買は含まれていません。
中央集権型取引所の現物取引高が減っていても、投資家が別の市場へ移動している可能性があります。

少ない注文でも現在の価格帯が維持されている

取引高が少なくても、現在価格の周辺に買い注文と売り注文が並び、継続的に約定していれば、価格は維持されます。
ただし、注文板が薄い場合は、大きな注文が入った際に価格が急変する可能性があります。

取引高の低下と流動性の低下は同じではない

取引高が70%減ったからといって、流動性も70%低下したとは限りません。

 

取引高は、一定期間に成立した売買の金額や数量です。
流動性は、希望する数量を価格へ大きな影響を与えずに売買できるかを示します。

 

指標 確認できる内容
取引高 一定期間に成立した売買の量
市場深度 現在価格の周辺に並ぶ買い注文と売り注文の量
スプレッド 最も高い買値と最も安い売値の差
価格への影響 一定数量を売買した場合に価格がどれだけ動くか

 

Kaikoの取引所ランキングでも、流動性の評価には取引高だけでなく、市場深度や取引の分散、安定性など複数の要素が使われています。

取引高の減少は流動性低下の兆候になり得ますが、注文板やスプレッドもあわせて見る必要があります。

薄商いでは材料一つで大きく動く可能性

取引高が少なく、注文板も薄くなっている場合は、大きな買い注文や売り注文によって価格が動きやすくなります。
相場を動かす可能性がある材料には、次のようなものがあります。

 

  • 米国の金融政策や金利見通し
  • ビットコイン現物ETFへの資金流入・流出
  • 暗号資産に関する法案や規制
  • 大手企業や機関投資家による売買
  • 取引所やステーブルコインに関する問題
  • 大規模な不正流出やハッキング

 

薄商いは上昇にも下落にも働きます。方向を決めつけるより、新しい材料が出た際の値動きの拡大に備えたい局面です。

 

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ただし、注文板が十分に厚い場合や、新しい材料が出ない場合は、取引高が少ないまま値動きの小さい状態が続くこともあります。

取引高が上位6取引所へ集中する意味

海外報道では、現物取引高の60%以上を上位6取引所が占めているとされています。
売買が大手取引所へ集中している場合、同じ暗号資産でも、取引所によって注文板の厚さや約定しやすさに差が出る可能性があります。
小規模な取引所や取引高の少ない銘柄では、表示価格と実際の約定価格に差が生じやすくなる場合があります。

 

また、一部の事業者へ取引が集中すると、大手取引所でシステム障害や入出金停止が起きた際、市場全体への影響も大きくなります。

アルトコインは特に値動きへ注意

ビットコインやイーサリアムは、多くの取引所で売買されており、比較的多くの注文があります。
一方、時価総額や取引高の小さいアルトコインは、もともと注文板が薄い場合があります。
市場全体の取引活動が弱まると、次のような影響が出る可能性があります。

 

  • 買値と売値の差が広がる
  • 少額の注文でも価格が大きく動く
  • 表示価格と実際の約定価格に差が出る
  • 急騰後に希望価格で売却できない
  • 取引所ごとの価格差が大きくなる

 

価格上昇率だけを見て購入すると、売却時に想定より不利な価格で約定する可能性があります。

現在の相場で確認したい4つの指標

取引高を伴って価格が動いているか

価格が上昇していても取引高が増えていなければ、限られた注文によって価格が押し上げられている可能性があります。
反対に、取引高を伴って上昇している場合は、現物市場の取引活動が回復している可能性があります。

注文板の厚みとスプレッド

現在価格の周辺に並ぶ買い注文と売り注文の量や、買値と売値の差を確認しましょう。
注文板が薄い銘柄では、成行注文によって想定より不利な価格で約定することがあります。

先物市場の建玉と資金調達率

現物取引が減っていても、先物市場では建玉が増えている場合があります。
レバレッジをかけた取引が一方向へ偏ると、価格変動時に強制決済が連鎖し、値動きが拡大する可能性があります。

取引所への入出庫

暗号資産が取引所へ大量に送られている場合は、売却へ向けた準備である可能性があります。
取引所から外部ウォレットへ移動している場合は、すぐに売却する意向が弱い可能性があります。
入出庫には保管場所の変更や事業者間の資金移動も含まれるため、価格や取引高と組み合わせて確認しましょう。

薄商いの相場で注意したいこと

  • 価格だけでなく取引高も確認する
  • 注文板とスプレッドを確認する
  • 取引高の少ない銘柄で大きな成行注文を出さない
  • 必要に応じて指値注文を活用する
  • 急騰した銘柄へ高値で飛び付かない
  • 一度に売買せず、注文を分ける
  • レバレッジをかけすぎない

 

取引高が少ない相場では、画面に表示されている価格で希望数量を売買できるとは限りません。
特にアルトコインを取引する場合は、24時間取引高だけでなく、実際の注文板も確認しましょう。

薄商い相場で国内取引所を選ぶポイント

取引高が少ない相場では、取扱銘柄数や売買手数料だけでなく、注文方法や板の状況も確認することが大切です。
国内取引所を比較する際は、次の項目を確認しましょう。

 

  • 取引所形式や板取引に対応しているか
  • 取引所形式で売買できる銘柄
  • 取引手数料や販売所のスプレッド
  • 注文板の厚みや24時間取引高
  • 指値・成行など利用できる注文方法
  • 暗号資産の入出庫手数料と対応ネットワーク

 

特に取引高の少ないアルトコインでは、表示価格だけでなく、実際の注文板とスプレッドを確認してから取引することが重要です。

SBI VCトレード

SBIグループの国内取引所を利用したい人向け
SBI VCトレードは、暗号資産の売買、積立、貸コインなどを提供する国内取引所です。

 

利用する際は、取引所形式の対象銘柄、注文方法、入出庫手数料などを公式サイトで確認しましょう。

 

SBI VCトレード

 

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Coincheck(コインチェック)

スマートフォンで価格確認や資産管理をしたい人向け
Coincheckは、アプリから暗号資産の購入や資産管理を行える国内取引所です。

 

販売所と取引所では、対象銘柄や注文方法が異なります。取引前に利用する画面と売買条件を確認しましょう。

 

Coincheck

 

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bitbank(ビットバンク)

複数の暗号資産を板で売買したい人向け
bitbankは、複数の暗号資産について取引所形式の現物取引を提供しています。

 

取引する銘柄ごとに、注文板、スプレッド、24時間取引高を確認して判断しましょう。

 

bitbank

 

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OKJ

取扱銘柄や注文方法を比較したい人向け
OKJは、ビットコインをはじめ複数の暗号資産を取り扱う国内取引所です。

 

取引所形式の対象銘柄、注文方法、売買手数料、入出庫条件を比較して選びましょう。

 

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bitFlyer(ビットフライヤー)

ビットコインを中心に国内取引所を検討したい人向け
bitFlyerは、ビットコインを含む複数の暗号資産を取り扱う国内取引所です。

 

販売所と取引所形式では、対象銘柄や取引条件が異なります。利用前に最新情報を確認してください。

 

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注文方法や取扱銘柄だけでは決められない場合は、5つの質問から利用目的に合った国内取引所を確認できます。

 

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よくある質問

取引高が減ると仮想通貨価格も下がりますか?

必ず下がるわけではありません。
買い手と売り手の両方が積極的に動かず、注文のバランスが保たれていれば、取引高が少なくても価格が一定の範囲で推移することがあります。

取引高の減少は悪材料ですか?

現物市場の取引活動が弱まっていることを示す材料です。ただし、取引高の減少だけでは、その後の上昇・下落までは判断できません。

取引高が少ないと価格は上がりやすくなりますか?

大きな買い注文が入れば上昇しやすくなりますが、大きな売り注文が入れば下落しやすくなります。
方向ではなく、注文板が薄い場合に値動きが大きくなる可能性へ注意が必要です。

取引高と流動性は同じですか?

同じではありません。
取引高は成立した売買の量で、流動性は希望する数量を価格へ大きな影響を与えずに売買できるかを示します。

国内取引所を選ぶ際は何を確認すればよいですか?

取扱銘柄や手数料に加え、取引所形式の有無、取引高、注文板、スプレッド、暗号資産の入出庫条件などを確認しましょう。

まとめ:価格の方向より値動きの拡大に注意

Kaikoのデータを引用した海外報道によると、44の現物取引所における直近週の日次平均取引高は、約150億ドルまで減少しました。
2026年1月のピークから約70%減り、2025年12月比でも日次平均取引高は約50%減の約200億ドルとなっています。
一方、ビットコイン価格は1月高値から約34%下落しており、現物取引高ほどは減少していません。

 

この数字だけで今後の方向は決められませんが、価格と現物取引の動きが大きく乖離していることは確かです。注文板やスプレッドも確認しながら、相場の変化を見ていく必要があります。

 

現在は上昇か下落かを決めつけるより、次の材料によって値動きが大きくなる可能性へ備える局面といえるでしょう。

 

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出典・参考

※本記事は、特定の暗号資産の購入や売却を推奨するものではありません。

 

※暗号資産には価格変動、流動性、レバレッジ取引、システム障害、不正アクセスなどのリスクがあります。取引する場合は、各サービスの最新情報を確認し、自身の判断で行ってください。

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