分散型アプリケーション(DApps)やNFTなどの分析を行っているダップレーダー(DappRadar)は1月26日、ブロックチェーンゲームのレポートを公開した。
消費者と企業の両方がブロックチェーンを継続的に採用
同レポートによると、2022年の分散型アプリケーション業界は、ユニークアクティブウォレット(UAW)の数が大幅に増加している。2021年の1日平均UAW数は158万だったが、2022年には50%増の237万となった。このことから、同社は、「消費者と企業の両方がブロックチェーンを継続的に採用し、投資家からの支援も増えていることが、業界の回復力を高めている」という見解を示した。
また同レポートによると、ブロックチェーンゲーム業界においては、ブロックチェーンゲーミング分野のUAW数は今年60%増加し、1日平均115万UAWに達した。ゲームは、1日のブロックチェーンアクティビティ全体の49%を占めているという。さらに、オンチェーンゲーム取引は74億に達しており、2021年から37%、2020年からは3,260%の増加となった。
「ブロックチェーンゲームへの2022年の調達資本総額は約9,900億円」
また、同レポートでは、ムーブ・トゥ・アーン(M2E)アプリについても触れている。2021年12月下旬にローンチした「ステップン(STEPN)」は、2022年9月に月間ユーザー300万人を記録した。第3四半期から第4四半期にかけて月間アクティブユーザーが54%減少したが、カタールのFIFAワールドカップ2022に合わせて「世界各地:スニーカー強化スペシャル(around the world: sneaker enhancement special)」というアプリ内イベントを立ち上げていた。ダップレーダーは、ほかにも、オライブエックス(OliveX)が発表した「ダストランドランナー(Dustland Runner)」や、仮想ペットゲーム「ゲノペット(Genopets)」をM2Eゲームの成功例として挙げている。
ブロックチェーンゲームは投資対象として人気が高まっており、2022年の調達資本総額は76億ドル(約9,900億円)に達した。ダップレーダーは、このような状況に対して、「ベンチャーキャピタルやブロックチェーン業界の大手企業がブロックチェーンゲームに投資していることから、この業界が将来的に大きく成長することは明らかだ」と述べている。
参考
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