ゲーム開発を手掛けているミノゲームズ(Mino Games)は2月9日、1500万ドル(約20億円)の資金調達に成功したことを発表した。今回の資金調達は、ベンチャーキャピタルのスタンダードクリプト(Standard Crypto)が主導したものだ。今回の資金調達により、ミノゲームズが調達した累計金額は2500万ドル(約33億円)に達している。
調達した資金により新作ゲームのローンチを加速
2011年に設立されたミノゲームズは、キャラクター主体のゲーム開発を手掛けており、これまでにはアプリゲームの「ドッグゲーム(Dog Game)」や「キャットゲーム(Cat Game)」をリリースした。同社のゲームはそれぞれ数億円規模の収益を上げており、プレイヤーは90カ国以上にまたがっている。現在までのダウンロード数は6000万を記録している。
また同社は1月に、開発中の新作Web3ゲーム「ディメンショナルズ(Dimensionals)」を発表した。このゲームは、多元世界を舞台としたものだ。作品の中にキーアイテムとして登場するディメンショナルストーンと呼ばれる石を活性化した人は、ディメンショナルズと呼ばれる多元世界を救うヒーローになるという設定だ。
同社は、今回調達した資金により、ディメンショナルズのローンチを加速させる予定だ。さらに、採用活動も積極的に行っており、年末までにチームを50%拡大させるという。
ゲームの次の時代の入り口に立っている
ミノゲームズのサーシャ・マッキノン(Sasha MacKinnon)CEO(最高経営責任者)兼共同設立者は、「私たちが作ったすべてのゲームは、その愛すべき収集可能なキャラクターを中心に構築されている。今回の資金調達により、私たちは、マルチプラットフォーム、マルチチャネルアプローチを通じて、ゲーム業界の次の有名企業になるコア・ミッションに注力していく」と述べている。また、同氏は、「Web3では、コミュニティと直接連携して、数年前には不可能だと思われていた新しいゲーム体験を設計することができる。私たちは、この野心的なフランチャイズを構築するために費用を惜しまない。急成長しているWeb3ゲームコミュニティは気に入ってくれると思う。ディメンショナルは、私たちがやってきたことをさらに発展させたものになると期待している」とも語った。
また、スタンダードクリプトのアロック・ヴァスデフ(Alok Vasudev)は、「私たちは、ブロックチェーンがゲーム内の経済を支え、プレイヤーとゲーム開発者のインセンティブを一致させる、ゲームの次の時代の入り口に立っている」と話した。また同氏は、「ミノゲームズは、無料プレイで実績があり、仮想通貨がプレイヤーの体験を向上させることを理解している。大ヒットゲームフランチャイズになるために、サーシャと彼の刺激的なチームと協力していくことを非常に楽しみにしている」ともコメントした。
参考
・Mino Games Secures $15M Series B led by Standard Crypto to Accelerate Global Growth
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