【墨汁速報】仮想通貨ライバル企業で潰し合いか?コインベースがBUSDを上場廃止

米最大手仮想通貨取引所のコインベース(Coinbase)はバイナンスのステーブルコイン「BUSD(バイナンスUSD)」の取引ペアを2023年3月13日付で停止すると発表。BUSDは規制当局であるニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)により新規発行が停止されており、BUSDが証券として米証券取引委員会(SEC)による訴訟警告を受けていた。

関連記事:【墨汁速報】最大手仮想通貨取引所「バイナンス」の問題か?ステーブルコイン”BUSD”の新規発行を停止

コインベースBUSDの上場廃止

米コインベースは28日に「常に取り扱っている仮想通貨を上場基準を満たしているかをモニターしている」とし、直近の再検討により2023年3月13日よりBUSD(バイナンスUSD)の売買を停止すると発表した。

BUSDはステーブルコイン発行会社であるパクソス(Paxos)が発行するバイナンスブランドのステーブルコインであり、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)による調査を受けて新規発行の停止が命令されていた。

コインベースによるとBUSDの売買停止は

Coinbase.com

Coinbase Pro

Coinbase Exchange

Coinbase Prime

の全てのサービスで停止するという。BUSD自体は常にユーザーはアクセスすることができ、引き続き引き出しサービスは提供し続けるとしている。

関連記事:【墨汁速報】米SEC バイナンスのBUSDを発行する"パクソス"へ「投資家保護法違反」で訴訟を警告

BUSDの発行停止はサークル社が理由

コインベースはフィンテック企業のサークル(Circle)と共同でBUSDと同様のUSDCを発行しており、両社はビジネス上の競合となっている。ニューヨーク州金融サービス局がBUSDを発行するパクソスを調査したのはこのサークル社が裏付けとなるドルの「バイナンスの管理ミス」を指摘した告訴状を提出したことが事の発端となっている。

つまり今回のコインベースによるBUSDの上場廃止は自社の利益を確保しつつライバルを減らす目的があると考えられるだろう。

BUSDの市場供給量は半分以下に

BUSDは米証券取引委員会(SEC)により証券に該当する可能性があるとされており、訴訟警告を受け取っていることからもコインマーケットキャップによると市場供給量が2022年末の2374億BUSDからわずか3ヶ月で半分以下に減少している。

関連記事:2023年の仮想通貨の見通し、ビットコイン(BTC)は高騰する?

▼墨汁サロンでは投資家向けに知られていないDeFiやNFTのセキュリティ対策、イーサリアム2.0の仕組みや技術、マージ対応の32ETHステーキングのやり方の解説や検証、テクニカル分析理論、ファンダメンタルなどをより深く解説しています。

墨汁バナー

墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界

おすすめの記事