暗号資産の株主優待は今どこまで広がっている?現在申請中の制度も含めて調査
暗号資産の株主優待は今どこまで広がっている?現在申請中の制度も含めて調査

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※本記事は、2026年8月17日時点で確認できた各企業、暗号資産交換業者、国税庁などの公開情報をもとに作成しています。

※本記事でいう「申請中」は、すでに各社が定める基準日や保有条件などを満たした株主が、優待を受け取るための手続きを行える状態を指します。今から株式を購入すれば今回の優待を受け取れるという意味ではありません。

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株主優待で、ビットコイン(BTC)やXRP、ソラナ(SOL)がもらえる。

少し前なら珍しく感じられた制度ですが、2026年の日本企業を調べると、暗号資産を株主優待に使う事例は一部の暗号資産関連企業だけではありません。

 

ビットコインを大量保有するメタプラネットや、ブロックチェーン関連事業を展開するgumiに加え、SBIグループの複数の上場企業がXRPを株主優待に採用しています。

GMOグループでは、自社株式の買付額に応じてBTCを付与する仕組みも実施されています。

さらに、自動車部品メーカーのイクヨはBTC、印刷事業などを手がけるマツモトはSOLを株主優待に採用しています。

 

しかも2026年8月17日時点で、対象株主による申請・手続き期間が現在も続いている制度があります。

SBIグローバルアセットマネジメントのXRP優待は10月31日まで、イクヨのBTC優待は9月18日まで申請を受け付けています。

GMOインターネットグループとGMOグローバルサイン・ホールディングスの2026年上期株主優待は9月30日まで、マツモトのSOL優待は8月31日まで手続き期間中です。

 

一方で「現在申請できる=今から株を買えば暗号資産をもらえる」わけではありません。

今回の優待対象者は、過去の基準日時点の株式保有状況などによって決まっています。

 

では、暗号資産を株主優待に使う制度は日本企業にどこまで広がっているのでしょうか。

この記事では、2026年8月17日時点で対象株主の手続き期間が続いている主な制度を中心に、すでに受付を終えた直近の事例もあわせて調査します。

 

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8月17日時点で手続き期間中の主な暗号資産株主優待

まず、2026年8月17日時点で対象株主による申請・手続き期間が続いていることを確認できた主な制度を整理します。

 

企業 暗号資産 主な内容 手続き期限
マツモト SOL 対象株主から抽選でSOLを進呈 8月31日
イクヨ BTC 抽選710人へ総額1,000万円相当 9月18日
GMOインターネットグループ BTC 対象となる自社株買付額の0.03%相当、上限1万円 9月30日
GMOグローバルサイン・ホールディングス BTC 対象となる自社株買付額の0.03%相当、上限1万円 9月30日
SBIグローバルアセットマネジメント XRP 保有株数・保有期間に応じてXRPを進呈 10月31日

 

制度を比較すると、使われている暗号資産も仕組みも同じではありません。

BTCだけでなく、XRPやSOLも株主優待として利用されています。

 

また、

  • 保有株数や保有期間に応じて暗号資産を進呈する
  • 対象期間中の自社株式の買付額に連動してBTCを付与する
  • 対象株主の中から抽選で暗号資産を贈呈する

など、株主優待の設計そのものにも違いがあります。

 

「株主優待で暗号資産」といっても、一律に一定額のBTCを配る制度だけではないことが分かります。

注意:手続き期間中でも今から株を買えば対象になるわけではない

今回の記事で最も注意したいポイントです。

2026年8月17日時点で申請できる制度でも、今回の優待対象となる株主は、すでに過去の基準日などによって決まっています。

 

たとえばSBIグローバルアセットマネジメントの2026年3月期株主優待は、2026年3月31日時点の株主名簿などをもとに対象者が決まっています。

イクヨは2026年3月31日付の株主名簿に記載され、6月30日まで500株以上を継続保有していた株主が今回の対象です。

マツモトも、2026年4月末時点で100株以上を保有していた株主が対象となっています。

 

GMOインターネットグループでは、2025年6月末から12月末まで同じ株主番号で1単元以上を継続保有していることなどが条件です。

一方、GMOグローバルサイン・ホールディングスの2026年上期優待は、2025年12月末時点の株主名簿に記載され、100株以上を保有する株主が対象となっています。

 

つまり、現在続いているのは「すでに優待対象となっている株主が、暗号資産を受け取るための手続きを行う期間」です

「9月まで申し込めるなら、今から株を買えば間に合う」と考えないよう注意してください。

8月31日まで申請できるマツモトは「SOL」を株主優待に

現在手続き期間中の制度で、直近に期限を迎えるのがマツモトです。

マツモトは2026年4月期末の株主優待として、暗号資産ソラナ(SOL)を採用しています。

 

対象は、2026年4月末日時点でマツモト株式を100株以上保有していた株主です。

抽選で、

  • 10万円相当のSOL:1人
  • 5万円相当のSOL:3人
  • 1万円相当のSOL:15人
  • 1,000円相当のSOL:100人

に進呈されます。

 

優待を受け取るためには、2026年8月31日23時59分までにSBI VCトレードのVCTRADEサービス口座を開設・維持し、対象株主向け特設サイトからエントリーを完了する必要があります。

SOLの数量は2026年9月30日23時59分時点のSBI VCトレードの販売価格をもとに決定され、10月上旬頃までの進呈が予定されています。

 

ただし、現在マツモト株を購入しても今回のSOL優待には参加できません。

今回の対象は、2026年4月末日時点で100株以上を保有していた株主です。

イクヨは9月18日までBTC優待を申請受付

金融グループや暗号資産関連企業とは少し異なる事例が、自動車部品メーカーのイクヨです。

イクヨは自動車用樹脂部品などを手がける上場企業ですが、2026年もBTCを株主優待として活用しています。

 

対象は、2026年3月31日付の株主名簿に記載され、6月30日まで500株以上を継続保有していた株主です。

対象者の中から抽選で710人へ総額1,000万円相当のBTCを贈呈します。

  • 1等:10万円相当のBTCを10人
  • 2等:3万円相当のBTCを100人
  • 3等:1万円相当のBTCを600人

となっています。

 

申請期間は2026年8月3日から9月18日23時59分までです。

受け取りにはFINX JCryptoが運営する暗号資産交換所「Coin Estate」の口座が必要になります。

9月28日23時59分のCoin Estate販売価格をもとにBTC数量を決定し、9月29日に抽選、9月30日に付与する予定です。

 

9月18日まで申し込めるのは、すでに今回の優待対象となっている株主です。

現在イクヨ株を購入しても、今回のBTC優待へ新たに参加できるわけではありません。

GMOグループ2社は「自社株の買付額」に応じてBTCを付与

暗号資産株主優待の中でも特徴的なのが、GMOグループの仕組みです。

GMOインターネットグループとGMOグローバルサイン・ホールディングスでは、2026年上期の株主優待としてBTCを活用しています。

 

両社の制度では、GMOクリック証券で対象となる自社株式を買い付けた金額に応じてBTCが付与されます。

基本的な計算方法は、対象となる自社株式買付代金×0.03%相当で、上限は1万円相当です。

BTCの受取先にはGMOコインの暗号資産取引口座が使われます。

 

ただし、株主側の対象条件は2社で同一ではありません。

GMOインターネットグループでは、2025年6月末から2025年12月末まで、同じ株主番号で1単元以上を継続保有していることなどが2026年上期優待の条件です。

一方、GMOグローバルサイン・ホールディングスでは、2025年12月末時点の株主名簿に記載され、1単元(100株)以上を保有している株主が対象です。

 

両社とも株主優待の申請期限と対象取引期間は2026年9月30日までです。

対象となるのはGMOクリック証券での自社株式の買付で、BTCはGMOコイン口座へ付与されます。

同じGMOグループのBTC優待でも、株主としての対象条件まで同一とは限らない点には注意が必要です。

SBIグローバルアセットマネジメントは10月31日までXRP優待を受付

現在手続き期間中の制度の中で、最終期限が比較的遅いのがSBIグローバルアセットマネジメントです。

同社は2026年3月期の株主優待としてXRPを進呈しています。

 

2026年3月31日17時時点のXRP価格「1XRP=216.132円」をもとに、進呈数量が決められています。

 

主な内容は、

  • 100株以上500株未満:12XRP(2,500円相当)
  • 500株以上・継続保有1年未満:46XRP(1万円相当)
  • 500株以上・継続保有1年以上:56XRP(1万2,000円相当)

です。

 

さらに、2026年3月末時点で1,000株以上を保有する株主には、記念優待として14XRP(3,000円相当)が別途用意されています。

 

XRP優待の申し込みは2026年6月1日に始まり、最終期限は10月31日23時59分です。

申請時期によってXRPの振込予定日が異なり、次の区切りとなる8月31日17時までに手続きを完了した場合は、9月15日に振り込まれる予定です。

 

受け取りには、株主本人名義のSBI VCトレード口座が必要です。

ただし、現在SBI VCトレードの口座を新規開設しただけでXRP優待を受け取れるわけではありません。

SBIグローバルアセットマネジメントが定める株主優待の対象条件を満たしていることが前提となります。

受付終了済みまで含めると、さらに多くの企業が暗号資産を採用

現在手続き期間中の制度だけでなく、2026年にすでに受付を終えた事例まで広げると、暗号資産株主優待はさらに多く確認できます。

 

企業 暗号資産 2026年8月17日時点の主な状況
メタプラネット BTC 8月16日に応募終了・9月下旬付与予定
gumi BTC・XRP 7月31日にエントリー終了・8月末頃付与予定
SBIホールディングス XRP XRPを選択する申込は7月31日に終了・8月末頃クーポン発送予定
SBIアルヒ XRP 8月6日に申込終了・8月末までに付与予定
SBIインシュアランスグループ XRP 申込受付終了・8月末までに付与予定
SBIリーシングサービス XRP 7月31日に申込終了・8月末までに付与予定

 

特に目立つのがSBIグループです。

SBIグローバルアセットマネジメントだけでなく、SBIホールディングス、SBIアルヒ、SBIインシュアランスグループ、SBIリーシングサービスなどでも、2026年にXRPを使った株主優待が実施されています。

 

また、メタプラネットではCoincheckと連携し、対象株主の新規口座開設者などから抽選で1,550人へ総額2,000万円相当のBTCを贈呈する株主優待を実施しました。

こちらは2026年8月16日に応募を終了しています。

 

メタプラネットの株主優待とCoincheckのBTC特典を詳しく見る

 

CoinChoiceでは、エス・サイエンスが発表したBTC株主優待についても個別記事で紹介しています。

 

エス・サイエンスのBTC株主優待を詳しく見る

 

個別企業によるBTC優待だけでなく、SBIのようにグループ内の複数上場企業がXRPを採用するケースや、SOLを採用する企業まで確認できます。

なぜ暗号資産を株主優待に使うの?

各社が株主優待を実施する目的は異なります。

すべての企業が同じ理由でBTCやXRP、SOLを配っているわけではありません。

一方、各社の公開情報や制度の仕組みを見ると、いくつかの特徴があります。

自社やグループのサービスを実際に利用する仕組み

SBIグループのXRP優待やマツモトのSOL優待では、受け取りにSBI VCトレードの口座が使われています。

GMOグループのBTC優待では、GMOクリック証券で対象株式を買い付け、BTCをGMOコインで受け取る仕組みです。

 

株主優待を通じて、株主が金融・暗号資産サービスを実際に利用する形になっている制度があります。

QUOカードなどを受け取る一般的な株主優待とは異なり、実際に暗号資産口座でBTCやXRP、SOLを受け取ることになります。

暗号資産関連事業への理解につながる

gumiは株主優待の目的について、株主への日頃の感謝とともに、自社事業への理解を深めてもらうことを挙げています。

同社は2026年、抽選で総額1,600万円相当のBTCまたはXRPを進呈する株主優待を実施しました。

 

暗号資産やブロックチェーン関連事業を展開する企業にとっては、株主が実際に暗号資産を受け取ることが、その事業領域を知るきっかけになる場合があります。

一般的な株主優待とは異なる特徴を持たせられる

株主優待にはQUOカード、自社商品、割引券などさまざまな種類があります。

その中でBTCやXRP、SOLを受け取る制度は、一般的な株主優待とは仕組みが異なります。

 

「株主優待でビットコインがもらえる」

「XRPやSOLが暗号資産取引口座へ入る」

という制度そのものが一つの特徴になります。

 

ただし、これをすべての企業が公式な導入目的として掲げているわけではありません。

各企業が株主優待を導入した目的については、それぞれのIR資料などを確認する必要があります。

暗号資産優待では「指定された取引所口座」に注意

今回調べた制度では、暗号資産の受取先があらかじめ指定されています。

  • マツモト:SBI VCトレード
  • SBIグローバルアセットマネジメント:SBI VCトレード
  • GMOインターネットグループ:GMOコイン
  • GMOグローバルサイン・ホールディングス:GMOコイン
  • イクヨ:Coin Estate

などです。

 

すでに別の暗号資産取引所を利用していても、その口座を優待の受取先として自由に指定できるとは限りません。

各優待で指定された口座や申請方法を確認する必要があります。

 

たとえばSBIグローバルアセットマネジメントのXRP優待やマツモトのSOL優待では、SBI VCトレードの口座が必要です。

今回の優待対象株主で、まだSBI VCトレード口座を持っていない場合は、それぞれの申込期限や口座開設に必要な期間を確認したうえで手続きを行う必要があります。

 

SBI VCトレード

SBI VCトレードではBTCやXRP、SOLなどの暗号資産を取り扱っています。

2026年には、SBIグループ各社のXRP優待やマツモトのSOL優待などで受取先として利用されています。

ただし、SBI VCトレードの口座を開設するだけで株主優待の対象になるわけではありません。

各社が定める基準日時点の株式保有など、株主優待そのものの条件を満たしている必要があります。

 

SBI VCトレードの公式サイトを見る

 

株主優待とは関係なくBTCやXRPなどを購入する場合は、取扱銘柄やサービス内容を比較して国内の暗号資産交換業者を選ぶ方法があります。

 

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株主優待で暗号資産を受け取った場合は税金にも注意

暗号資産を株主優待として受け取る場合は、税金についても確認しておきましょう。

国税庁は、個人が株主優待を受け取った場合について、所得税上の雑所得に該当すると案内しています。

 

また、受け取ったBTCやXRP、SOLなどをその後売却したり、商品・サービスの支払いに使用したりして利益が生じた場合、その利益についても原則として雑所得に区分されます。

「株主優待だから税金とは関係ない」と考えないよう注意が必要です。

 

実際の申告の要否や所得金額の計算は、ほかの所得や取引状況などによって異なります。

不明な場合は国税庁の最新情報を確認するほか、税務署や税理士などへ相談してください。

「暗号資産がもらえるから株を買う」は注意

BTCやXRP、SOLが株主優待でもらえると聞くと、お得に感じるかもしれません。

しかし、株主優待だけを理由に株式を購入する場合は注意が必要です。

 

まず、株式そのものには価格変動があります。

たとえば1万円相当のBTCを受け取れても、株価がそれ以上に下落すれば、投資全体では損失になる可能性があります。

さらに、受け取った暗号資産自体の価格も変動します。

 

また、

  • 基準日
  • 必要な株数
  • 継続保有期間
  • 抽選の有無
  • 指定された取引所口座
  • 優待の申請期限

なども企業によって異なります。

暗号資産株主優待は、企業の事業内容や業績、株価変動リスクなども確認したうえで、株主還元策の一つとして見ることが大切です。

まとめ:BTC・XRPだけでなくSOLも。暗号資産優待は複数の形に

2026年の暗号資産株主優待を調べると、単純にBTCを一定額配る制度だけではないことが分かります。

2026年8月17日時点でも、

 

  • マツモト:SOL優待を8月31日まで申請受付
  • イクヨ:BTC優待を9月18日まで申請受付
  • GMOインターネットグループ:BTCを使った2026年上期優待の手続き期間は9月30日まで
  • GMOグローバルサイン・ホールディングス:BTCを使った2026年上期優待の手続き期間は9月30日まで
  • SBIグローバルアセットマネジメント:XRP優待を10月31日まで申請受付

 

と、対象株主向けの手続き期間が続いている制度があります。

 

さらに2026年には、メタプラネット、gumi、SBIホールディングス、SBIアルヒ、SBIインシュアランスグループ、SBIリーシングサービスなどでも暗号資産を使った株主優待が実施されています。

暗号資産の株主優待は、ビットコイン関連企業だけではなく、金融グループ、自動車部品メーカー、印刷関連企業など複数の業種で確認できます。

 

制度も「保有株数に応じてXRPを進呈する」「自社株式の買付額に応じてBTCを付与する」「対象株主から抽選でBTCやSOLを贈呈する」などさまざまです。

 

ただし、現在手続き期間中の制度でも、今から株式を購入すれば今回の対象になるとは限りません。

対象となる基準日や継続保有期間、必要株数などを必ず確認してください。

また、優待でもらえる暗号資産だけで投資判断をするのではなく、企業の事業内容や業績、株価変動リスクもあわせて考えることが重要です。

 

株主優待とは別にBTCやXRPなどの暗号資産を購入する場合は、自分に合った国内暗号資産交換業者を比較して選びましょう。

 

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出典・参考

 

※本記事は、特定企業の株式、暗号資産、暗号資産交換業者への投資・購入・利用を推奨するものではありません。

※株式および暗号資産には価格変動リスクがあります。

※税務上の取り扱いは個別の状況によって異なる場合があります。必要に応じて税務署や税理士などへご確認ください。

※株主優待制度は変更・終了される場合があります。対象条件、基準日、申込方法、期限などについては各企業の最新の公式情報をご確認ください。

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