「2023年4月の資金調達額は約566億円」ブロックチェーンゲームのレポートを公開

分散型アプリケーション(DApps)やNFTなどの分析を行っているダップレーダー(DappRadar)は5月11日、ブロックチェーンゲームに関するレポートを公開した。

アービトラムのユーザー数は118.36%増加

同社の分析によると、4月のゲームオンチェーンアクティビティは10%減少し、1日平均のユニークアクティブウォレット(UAW)は67万2000を記録したという。この減少にもかかわらず、ダップレーダーが追跡したオンチェーン活動のうち、ゲームは依然として38%を占めているという。

また、新しいブロックチェーンがゲーマーの注目を集めていることを興味深い事例として挙げている。例えば、4月にはレイヤー2ソリューションを開発する仮想通貨アービトラム(Arbitrum)のユーザー数が118.36%増加した。ほかにも、同じくレイヤー2ソリューションを開発する仮想通貨イミュータブルX(Immutable X)でも、8.88%の成長を見せている。

同社は、アービトラムやイミュータブルXのような新しいゲームチェーンの出現について、ブロックチェーンゲームエコシステムの継続的な進化と拡張を反映しているという見解を述べた。さらに、これらのプラットフォームが成長を続け、より多くのゲーマーを魅了することで、業界は今後さらなる革新と幅広いブロックチェーンゲーム体験を期待することができるとも語っている。

急成長するゲームエコシステムの新時代

同社は、最近のブロックチェーンの特長として、Suiブロックチェーン・ネットワークを挙げた。同社は、このネットワークについて、Web3ゲームの世界では新しいプレーヤーであるにもかかわらず、すでにゲーム開発者や投資家の注目を集めていると紹介している。

さらに、ポリゴン(Polygon)、イミュータブル、アバランチ(Avalanche)、ソラナ(Solana)といった定評あるネットワークと競合するSuiの5月3日のメインネット立ち上げは、急成長するゲームエコシステムの新時代を告げたとも評している。

ほかにも、今回のレポートではブロックチェーンゲームの資金調達についても触れ、2023年4月の資金調達額は、合計で4億2100万ドル(約566億円)に達したことを報告していた。さらに、最も注目された資金調達は、ゲーム専門のベンチャーキャピタルであるビットクラフト(Bitkraft)で、その額は2億2100万ドル(約300億円)だった。

参考
・Blockchain Gaming Resilience: $421M Investment Amid Meme Token Hype

【こんな記事も読まれています】
フロー(Flow )エコシステムに関する2023年第1四半期レポート公開
サンドボックスがWeb3企業アフィンと連携、メタバース体験強化へ
イーサリアム開発段階がサージ(The Surge)へ移行 ロールアップのL2移行が加速か

おすすめの記事
イーサリアムをさらに拡張するL2とは?ArbitrumなどのRollupが有力な理由
仮想通貨ニュース
イーサリアムをさらに拡張するL2とは?ArbitrumなどのRollupが有力な理由
イーサリアムは年末から来年初旬にかけてイーサリアム2.0への完全移行となる「The Merge」を控えており、DeFi(分散型金融)やNFTなども含め最も使用されている仮想通貨といえるでしょう。 本稿ではイーサリアム2.0のさらに先のイーサリアムを拡張するL2(レイヤー2)について詳しく解説します。
【墨汁速報】イーサリアムとソラナ(SOL)のブリッジWormhole損失補填にHOLEトークンを機関投資家に売却か
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】イーサリアムとソラナ(SOL)のブリッジWormhole損失補填にHOLEトークンを機関投資家に売却か
2月にハッキングを受けて12万ETH(約450億円)以上の被害を受けたイーサリアムとソラナ(SOL)のブリッジプロジェクトである「ワームホール(Wormhole)」は、その損失の補填として約245億円を調達するためHOLEトークンを機関投資家向けにプライベートセールを行うというリークがあった