プレイ・トゥ・アーン(Play to earn)ゲームの「メカファイトクラブ(MechaFightClub)」を開発するイレヴレント・ラボ(Irreverent Labs)が5月10日、4000万ドル(約52億円)の資金を調達したと発表した。
ロボットの鶏が戦うメカファイトクラブ
2021年に創業したイレヴレント・ラボは、設立のために、アメリカのベンチャーキャピタルであるアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz:a16z)のゼネラルパートナーであるアリアナ・シンプソン(Arianna Simpson)などの投資家グループから500万ドル(約6億5,0000万円)を調達している。
メカファイトクラブは、総合格闘技やたまごっちなどの要素を取り入れた、ロボットの鶏が戦うゲームだ。ゲームに登場するすべてのキャラクターは、個々にユニークなノンプレイヤーキャラクター(NPC)であり、ブロックチェーン上でNFTとして登録されている。戦うロボットの鶏はメカボット(mechabots)と呼ばれており、個々のプレイヤーがメカボットを所有する。このメカボットを使ってお金を稼ぐことが可能だ。メカボットの強さを競うものもあれば、知能や耐久力など、さまざまな特性を競うものもある。
今年の夏には最初の試合を開催
イレヴレント・ラボは、今回調達した4,000万ドルを使って、新しい技術やアート、ストーリー、ゲームのビジョンを構築するためにチームを強化するという。今後は、2022年6月末までにNFTがミントされる予定。また最初の試合は夏までに開催し、トーナメントの開催も予定している。また、第2弾となるメカボットのミントも2022年末までに、早ければ今年の夏ごろに実施するという。
a16zのゼネラルパートナー、アリアナ・シンプソン氏は、「イレヴレント・ラボは、その軽快な面白さとは裏腹に、近未来のメカ格闘ゲームの上に高度な技術を構築する奥の深いテクノロジー企業だ。彼らが作っているソフトウェアはユニークで、今後数ヶ月のうちに開始する予定のWeb3エコノミーと組み合わせることで、アーティストやミュージシャン、エンジニアなど、あらゆるクリエイターがゲームとストーリーのさらなる発展で役割を果たすことができるようになるだろう」と語った。
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