ポリゴンがNFT/ゲームを支援する「Polygon Studio」 を立ち上げ

ポリゴン(Polygon)は、イーサリアムのスケーリングソリューションとして急速に成長したブロックチェーンプラットフォームで、同社のプレスリリースによると500以上のdApps(分散型アプリケーション)、1日あたり約700万トランザクション、180万以上のウォレット数を有しています。

polygon Daily Transaction Chart データ
出典:polygonscan

ゲーム分野で盛り上がりを見せるポリゴン

ポリゴンは特にゲーム分野での盛り上がりが顕著で、AavegotchiやZed Run、Horizon GamesのSkyweaver、Megacryptopolis、Neon District、Comethなどの主要なのWeb3ゲームや、Decentraland、Decentral.Games、Sandbox、Somnium Space、Atariなどの主要なメタバースプロジェクトが、ポリゴンを採用してよりよいゲーム体験を提供しようとしています。

またポリゴンのNFT関連エコシステムにはOpenSea(オープンシー)をはじめとしてUpshot、Unifty、Unicly、Valuables by CENTなどが存在します。日本国内ではゲームのMy Crypto HeroesやNFTマーケットプレイスのNanakusa、ステーブルコインのJPYCなどでもポリゴンが採用されており、利用も広がっています。

polygon

ポリゴンスタジオ(Polygon Studio)の概要

7月19日にPolygonチームはNFTの利用を加速させるべく、ポリゴンスタジオ(Polygon Studio)という新しい部門の設立を発表しました。ブロックチェーンゲームとNFTの発展を支援し、Web 3時代のゲーム体験構築をサポートする新しい取組みで、設立目的としては下記の内容が掲げられています。

  • IP 所有者や Web3 への参入を検討しているプロジェクトの入口となる
  • ポリゴンのNFTエコシステムに、開発者とアーティスト、投資家を惹きつけるブランドを構築する
  • 分散型ゲーム業界におけるゲームのスタンダードなプラットフォームとしてのポリゴンの地位を確立する

最初の立ち上げでは、以下のような取り組みに注力するとのことです。

ポリゴンゲーミングスタジオ

開発者や企業向けのサポートを提供。高品質なインフラや使いやすいSDK、マーケティング、技術、コミュニティのサポートなどを通じてブロックチェーンを使ったゲーム体験づくりの支援を行います。

ポリゴンNFTスタジオ

大手ブランドやIPオーナー、インフルエンサーや有名人向けのNFT発行やプロジェクトローンチのサポートを提供。カスタマイズしたNFTモデルやマーケットプレイスのアイデアを出し、立ち上げを支援します。

この取り組みはポリゴンにとっては重要で、ポリゴン上にすでに構築されているNFTおよびゲームエコシステムをさらに強化することとなります。ポリゴンを採用しているゲームはポリゴンチームからのサポートを受けることができ、ゲームをするエンドユーザーにとってはプレイ・トゥ・アーン(遊んで稼ぐ)の機会や分散型ゲームの全く新しい世界が広がることが期待できるでしょう。

ポリゴンスタジオの利用を検討する企業や開発者、NFTクリエイターの方は、下記ウェブサイトの一番下にあるContactから問い合わせが可能です。

https://polygonstudios.com/

おすすめの記事
スポーツ関連ブロックチェーンのチリーズ(CHZ)、3D仮想空間アルファバースを統合
テクノロジー
スポーツ関連ブロックチェーンのチリーズ(CHZ)、3D仮想空間アルファバースを統合
スポーツ関連のブロックチェーンプロバイダーであるチリーズ(Chiliz)は、クリプト・ブロックチェーン・インダストリーが提供する3D仮想空間であるフットボール・アット・アルファバースをチリーズが提供するブロックチェーンであるチリーズチェーンに統合すると発表した。
【墨汁速報】イーサリアムL2の「ジーケーシンク(zkSync)」で初のハッキング 報酬キャンペーンで被害が増加か
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】イーサリアムL2の「ジーケーシンク(zkSync)」で初のハッキング 報酬キャンペーンで被害が増加か
イーサリアム上に展開するL2ネットワークのジーケーシンク(zkSync)で初のハッキング被害が発生した。ジーケーシンク上に展開するレンディングプロトコルの「エラレンド(Eralend)」がハッキング被害に遭い、推定340万ドル(約4.8億円)の被害であるとみられている。
【墨汁速報】米最古の銀行BNYメロンがビットコインカストディサービス参入 機関投資家の需要を受けて
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】米最古の銀行BNYメロンがビットコインカストディサービス参入 機関投資家の需要を受けて
米国最古の銀行BNYメロン(バンク・オブ・ニューヨーク・メロン)は、ビットコインを始めとする仮想通貨(暗号資産)のカストディ(保管)サービスへ参入。ビットコインなどの保管や送金をBNYメロンのクライアントに提供するという。2020年に米国では「仮想通貨銀行」の設立が認められている。