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イーサリアム2.0の基礎知識
読者の方の多くが使っているであろうイーサリアム(Ethereum)には、イーサリアム2.0と呼ばれる次のバージョンが存在し、すでに稼働しています。そして、今ユーザーが使っているイーサリアムからイーサリアム2.0に移行するための結合プロセスを進めています。これは長い時間をかけて準備されてきたもので、今回はイーサリアムにとって重要な出来事になる「The merge (ザ・マージ)」について紹介します。
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The Merge(ザ・マージ)とは?
現在イーサリアムではプルーフ・オブ・ワーク(PoW)のコンセンサスアルゴリズムが使われています。一方でイーサリアム2.0では現在プルーフ・オブ・ステーク(PoS)でブロック生成のみを行うBeacon Chain(ビーコンチェーン)が稼働しており、後からビーコンチェーンと繋がるシャードチェーンなどのアップデートが行われる予定になっています。現行システムと2.0の2つのシステムが統合され、PoWは終了し完全にPoSに切り替わるのがマージ(Merge)です。
イーサリアムのウェブサイト上では「イーサリアムはインターステラー探索の準備がまだ完全には整っていない宇宙船のようなものだと想像してください。ビーコンチェーンによって、コミュニティは新しいエンジンと頑丈な船体を用意しました。時が来れば、現在の船はこの新しいシステムとドッキングし、1隻の船に統合され、宇宙に挑む準備が整います」と説明されています。
現状予定の時期は2022年の後半くらいとされています。
今使っているチェーンはどうなるの?
準備が整ったら現行のイーサリアムメインネットはイーサリアム2.0のビーコンチェーンと結合し、プルーフ・オブ・ワークの代わりにプルーフ・オブ・ステークを使用する独自のシャードの一つとなり、スマートコントラクトをプルーフオブステークシステムで実行する機能を持ちます。現行のイーサリアムのステートも引き継がれ、ユーザーは移行手続きが必要なくスムーズな移行ができると説明されています。
ザ・マージの後は何が起きるの?
サステナビリティ
マージによってイーサリアムのプルーフ・オブ・ワークが終了し、プルーフ・オブ・ステークになることで、より環境に優しくサステナブルなイーサリアムとして生まれ変わることになります。イーサリアムは、スケーラビリティとセキュリティ、サステナビリティの達成をビジョンに掲げており、マージによってこの達成に一歩近づくことになります。
マイナーはステーキングへ
マージの後はイーサリアムメインネットを検証するためにステーカーが割り当てられるようになります。マイニングは不要になるため、マイナーはこれまで獲得したETHをステーキングしなければ収益を上げることができなくなります。
イーサリアム2.0の周辺機能
また今回のマージではプルーフ・オブ・ワークからプルーフ・オブ・ステークへの移行を促すことに焦点を絞っており、この目標を遅らせる可能性のある追加機能は最小限に抑えています。
つまり、ステーキングされたETHを引き出す機能など、いくつかの機能はThe Mergeの完了後、もう少し待たなければいけません。計画されている中では、これらの機能に対応するためにマージ後のすぐ後に「クリーンアップ」アップグレードが予定されています。最新の情報はEF Research and Development Blogで知る事ができます。
シャーディング
元々はスケーラビリティに対応する前にマージの前にシャードチェーンに取り組む予定でしたが、優先順位が変わりプルーフ・オブ・ワークからプルーフ・オブ・ステークへの移行を急ぐことになりました。これによって潜在的に複数ラウンドのシャードチェーンの必要性について、継続的に評価されることになります。
イーサリアムのステーキングはいつからできるの?
イーサリアム2.0のステーキングはかなり前からすでにできるようになっており、ビーコンチェーンの状況やどれくらいのETHがステーキングされているかはエクスプローラーから確認が可能です。
beaconcha.in:https://beaconcha.in/
また、ステーキングに参加する方法もいくつかあり、Lido(ライド)やStakefish(ステークフィッシュ)などでは32ETH持っていなくても簡単にステーキングを始めることが可能です。
コインチョイスでもイーサリアム2.0に関連する記事はたくさん出ているので、興味のある方は関連記事を読んでみてください。
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この記事はstakefishからコンテンツ協力を得て提供しています。stakefishは暗号資産ユーザー向けのステーキングサービスを提供しています。Ethereumをはじめとした様々なノード運用の実績を元にサービスを提供しており、ユーザーは秘密鍵を渡すことなくステーキングができます。stakefishによるステーキングサービスの詳細を知りたい方は是非下記のリンクをご参照ください。