どうも墨汁うまい(@bokujyuumai)です。イーサリアム上に展開する新たな高速ネットワークを指すL2(レイヤー2)は2021年にメインネットローンチを次々に迎え、イーサリアムもL2を中心とした開発ロードマップが敷かれています。
そんな中2022年にはいってイーサリアムL2のオプティミズム(Optimism)がガバナンストークンの「OP」をローンチし、エアドロップを行ったことで再度L2が注目を集めています。本稿ではこれから始まると見られるL2の給付金と呼ばれるエアドロップの獲得戦略について分かりやすく解説を行います。
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L2(レイヤー2)とは?
L2(レイヤー2)とはイーサリアムを基盤のL1(レイヤー1)としてその上に展開する新たなネットワークのことを呼びます。
このL2の定義は広義となりますが主に、①オフチェーン方式②ハイブリッド方式の2種類に分類されます。
特に①のオフチェーンは古くから議論があり開発やリサーチがされてきましたが、現在のL2のトレンドは②の「ハイブリッド方式」であり、L1のセキュリティを利用しつつL2のオフチェーンの利点を享受するというもので、「ロールアップ(Rollup)」という技術を採用されたプロジェクトが高い利用頻度を獲得しています。
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L2のエアドロップはどこが期待できるのか?
その中でも他社の追随を許さないのがオプティミズム(Optimism)と同様のオプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollup)を採用したアービトラム(Arbitrum)で、次点でオプティミズム、dYdXとなっています。
ですがすでにdYdXは2021年にL1でガバナンストークンのDYDXをローンチしてエアドロップしているため対象外と言えます。
さらにL2でOPのようなエアドロップをもらうには、「トークンの発行やスワップなどのコントラクトを実行できるEVMを実装しているか」が鍵となります。
そのため対象として考えられるのはオプティミスティックロールアップを使用していて、なおかつガバナンストークンを発行していないこと、さらに手数料支払いとしてETHを採用しているものなどが考えられます。そのためすでにトークンを持つ第5位のMetis Andromedaや、オプティミズムのフォーク(コピー)であるBoba Networkなどはエアドロップは期待できないということです。
利用度が多い上位でなおかつトークンを発行していなかったのはアービトラム(Arbitrum)とオプティミズムであり、後者がOPを発表したため次に望めるのはアービトラムということです。
L2エアドロップに備える
ジーケーロールアップ(zk-Rollup)はゼロ知識証明を利用したロールアップ技術ですが、オプミスティックロールアップとくらべて難しい分野であるため、エアドロップはさらに時間を有します。
しかし第7位のzkSyncがzkEVMを導入する「zkSync 2.0」をテストしており、アービトラムの次に期待できるといえます。そのため現時点でエアドロップを狙うならばこの2つをブリッジやコントラクト、機能利用すると「給付金」に備えられる可能性があるということです。
2021年にはこのDeFiによるエアドロップが100万円台の大台を超えているため、イーサリアムでそれなりに高い手数料を支払ってでもL2のエアドロップを獲得できる準備をしておくといいでしょう。
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