【墨汁速報】仮想通貨取引所に米銀行サービス問題が直面 バイビットが突如ドル入金を停止

仮想通貨取引所でデリバティブ取引などで知られているバイビット(ByBit)がドルでのワイヤー送金を介した入金の一時停止を発表した。仮想通貨取引所の入出金インフラを支えていたシルバーゲート(Silvergate)銀行がトラブルを抱えていることが判明しており、仮想通貨業界は米国の銀行システムアクセスに問題を抱えている状態となっている。

関連記事:【墨汁速報】ビットコイン急落 仮想通貨のインフラを支えるシルバーゲート銀行が破産警戒

バイビットが突如ドル入金停止

仮想通貨取引所の1つバイビット(ByBit)は突如SWIFTと米銀行へのワイヤー送金によるドルの入金を停止すると発表した。

同社によると入金停止は即座に反映され、出金は5日間の猶予があるとしており、3月10日まで対応することができるという。

バイビットは、「現在の状況から突如対応不可になる可能性があるため、もし即座にドルで引き出しを行いたい場合可能な限り早く手続きを行うことを推奨している」と注意している。

同社はドルの入出金を銀行を介して行えない代わりに仮想通貨ウォレットサービスである「Advcash」の引き出しサービスを近いうちに提供するという。

関連記事:【墨汁速報】最大手仮想通貨取引所「バイナンス」の問題か?ステーブルコイン”BUSD”の新規発行を停止

シルバーゲート銀行問題か?

仮想通貨フレンドリーな銀行として関連フィンテック事業を手掛けて急成長した米シルバーゲート銀行が窮地に陥っている。バイビットのドル入金停止と関連しているかは不明だが、「提携パートナーのサービス停止」を理由としており、ドル出金もわずか5日の猶予しかないことからシルバーゲート銀行に関連している可能性は高いだろう。

既にコインベース(Coinbase)やサークル(Circle)などの米主要仮想通貨取引所とステーブルコイン発行企業はシルバーゲート銀行を介したサービスを停止しており、預金もないと発表する取り付け騒ぎとなっている。

FTX破綻により連鎖倒産となった仮想通貨レンディング企業のブロックファイ(BlockFi)もシルバーゲート銀行のリザーブアカウントに預金されている990万ドル(13.4億円)を即座に出金することを破産裁判所に認可されており、シルバーゲート銀行も同意している。

銀行アクセス問題が直面

2023年1月に入り、世界最大手仮想通貨取引所のバイナンス(Binance)は提携SWIFT銀行の1つである「シグネーチャー銀行(Signature Bank)」を介したドルの入金が10万ドル(1358万円)以上でないと取り扱いができなくなったと発表。

FTXグループの破綻後に仮想通貨業界はステーブルコイン規制やステーキングサービスの証券問題だけに留まらず、米銀行システムへのアクセス問題に直面していることになっている。同様の銀行アクセス問題は2017年に仮想通貨取引所のビットフィネックス(Bitfinex)が米国四大銀行のウェルズファーゴ(Wells Fargo)からのアクセスを規制強化で打ち切られた事例があった。当時はビットフィネックスが台湾の緩い規制を介してアクセスしていたことが問題となっていたものの、今回のシルバーゲート銀行の破産疑惑やシグネーチャー銀行の制限で直接の規制プレッシャーにさらされている仮想通貨業界には深刻な問題だと言えるだろう。

関連記事:仮想通貨の未来にはバイナンス帝国陥落は必要か?

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