仮想通貨を上手くゲームに取り入れる方法とは?調査会社がレポートを公開

仮想通貨の調査会社であるデルファイ・デジタル(Delphi Digital)は7月20日、仮想通貨に関するゲームに対する批判の正当性やその問題点などに関するレポートを公開した。

多くのゲームが大口のユーザーを捕まえて収益化することに依存

まず同レポートでは、ゲーマーが仮想通貨に対して嫌悪感を抱いているのは、当初は仮想通貨をゲームに持ち込むことによる利点について理解されていないだけと想定していたとし、今回ゲーマーの声に耳を傾けて、議論を重ねたと説明。その上で、仮想通貨に関するゲームに限らず、これまでのゲーム業界のマネタイズの手法に向けられた批判には妥当性があると指摘している。

そのようなゲームの抱える問題の1つに「ペイ・トゥ・ウィン(pay to win:P2W)」が挙げられ、批判の対象の1つとなっている。特に顕著なのがマルチプレイヤーゲームで、課金することで他のプレイヤーを倒せることが真の競争を腐敗させていると指摘している。そのためゲームをより有意義なものにするためにスキルベースの競争であることは重要で、課金がゲームへ影響を及ぼす場合はスキルの影響よりも小さくするべきだとしている。

また同レポートでは、多くのゲームが大口消費者(クジラ)を捕まえて収益化することに依存しており、ゲームの成功はクジラがどれだけ消費できるかに依存していたとも言及していた。

プレイヤーと開発者の双方にとってよりいゲームへ

今回のレポートでは、プレイ&アーンのゲームの問題点についても言及があった。ゲーム内の資産をトークン化することで、プレイするためにNFTが必要で初期費用が発生し、ゲーム内の資産が市場の流動性を持つNFTであるため、「ペイ・トゥ・ウィン」の仕組みが張り込み競争力のあるプレイを阻害していると指摘している。

そこで「プレイ・ファイ(PlayFi)」と呼ばれるモデルについて触れ、ゲームをプレイするためにNFTを所有する必要性を無くすべきだとしている。しかしNFTが存在しないわけではなく、報酬としてNFTを授与したりなどの使い方を提唱している。

同レポートでは結論として、この分野がいかに初期段階にあるかということを改めて強調し、どのモデルが長期的に勝利を収めるかを確信することは困難だとし、定期的に思いこみを捨て、これらの技術がプレーヤーと開発者の双方にとってゲームを向上させることができる新しい方法を思い描くことが重要だとしている。

参考
The Future of (Crypto) Gaming

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