米国証券取引委員会(SEC)はVanEckが申請していたビットコイン先物ETFをProSharesに続いて2例目として承認したことを発表。VanEckは2018年からビットコインETFを申請しており、米政府閉鎖などに伴い申請取下げを2回していた。
VanEckビットコイン先物ETFが承認
VanEckは、SolidXと共同でビットコイン現物を運用するビットコインETFを2018年7月に申請し大きな話題を呼んだ。その後トランプ政権で予算の署名に同意が得られないことで米政府が一部閉鎖し、SECの審議にも影響が出たことでVanEckはビットコインETF申請を取下げ、再度ProSharesと同様のビットコイン先物ETFである「Bitcoin Strategy ETF(ティッカー:XBTF)」を申請していた。
SECは米国時間20日、VanEckの「Bitcoin Strategy ETF」を23日付でProSharesと同形式で承認と公表。米国におけるProSharesに続くビットコインETF2例目となる見込みだ。
今回承認されたVanEckのビットコインETFはProSharesと同様であるため、CMEビットコイン先物をベースとしている。そのためSECの発行登録書には、「VanEck Bitcoin Strategy ETFはビットコインまたはその他仮想通貨に直接投資をしない」と明記されている。
取引開始は10月25日か
SECから公開された発行登録書によると、2021年10月23日土曜日以降にVanEckのBitcoin Strategy ETFの取引を許可するという。そのため早ければXBTFの取引開始は2021年10月25日の月曜日に米国2例目のビットコインETFが取引開始されることになる。
同様の仕組みとなるProSharesの$BITOは19日よりニューヨーク証券取引所で取引が開始されており、初日の出来高は10億ドルを記録している。VanEckのビットコインETFが新たに取引が開始されることで、ビットコイン市場はより活気が溢れていくことになるだろう。