イーサリアム2.0のアップグレード、Altair(アルタイル)が10月27日に迫ってきました。
ビーコンチェーン(Beacon Chain)への最初のメインネットアップグレードであるアルタイルが、エポック74240(Oct 27, 2021, 10:56:23am UTC)に予定されています。日本時間だと10月27日の19:56頃の予定です。イーサリアムファウンデーションのブログでも言及されていますが、PoWよりもPoSの方がアップグレードの正確なタイミングが予測しやすいのは地味な利点です。
今回のアップグレードはクライアント開発チームやビーコンチェーン開発チームにとってイーサリアム1.0から2.0へ完全に移行する前の低リスクなウォームアップという位置づけであるとイーサリアムのブログで発表されています。
今回のアップグレードでは、ライトクライアントをサポートするためのSync committee設置、稼働していないバリデータへのペナルティ強化、バリデータ報酬がより公平にいきわたるようにするための修正などが含まれます。
バリデータはアップグレード対応必須
今回はハードフォーク型のアップデートとなるため、ビーコンノードやバリデータを運用している人は、ソフトウェアを新しいバージョンにアップグレードする必要があります。
アップグレードをしない場合、アップグレードよりも前の他のバリデータと互換性の無いチェーンで立往生するリスクが生じるので注意が必要です。つまり、アップグレードしていないバリデータはコンセンサスに参加することができません。その結果、アップグレードされたメインネットでペナルティが課せられることになってしまいます。
ユーザーは何をすればいいの?
一般のETHの保有者やDappsのユーザーは特に何のアクションも必要ありません。今回は純粋にビーコンチェーンの機能アップグレードエンドですのでユーザーの保有資産やコントラクトには影響しません。
ただし、自身でビーコンノードを運用されている場合は、ノードをアップグレードする必要があります。
アルタイルの由来は?
今回のアップデートの名称「アルタイル」はコミュニティでの議論と絵文字による投票で、クライアントチームは各アップグレードに星の名前を使うことになったことが背景にあります。
アップグレード名の並びはアルファベット順となっており、一番最初の「A 」からはじまる星の名前として決められたのがアルタイルです。夜空で12番目に明るい星で、日本人にとっては七夕の彦星として馴染みがある方も多いはずです。
アルタイルアップグレードを世界中のイーサリアムユーザーと見守りたい方はビーコンチェーンのエクスプローラなどから残時間を確認することができます。
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