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※本記事は、2026年9月25日時点で確認できたCoincheckなどの公開情報をもとに作成しています。
国内の暗号資産取引所Coincheckが、最大2倍で取引できる「Coincheckレバレッジ」の提供を開始しました。
Coincheckがレバレッジ取引を提供するのは、2020年3月に以前のサービスを終了して以来、約6年半ぶりです。
対象はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、XRPの3銘柄で、証拠金の最大2倍に相当する金額を取引できます。
例えば、10万円を証拠金として用意した場合、単純計算では最大20万円相当の取引が可能です。
ただし、10万円で20万円分のビットコインそのものを購入できるわけではありません。
Coincheckレバレッジは、暗号資産を実際に保有するのではなく、取引を始めたときと終えたときの価格差で損益が決まる「差金決済」です。
そのため、自己資金より大きな金額を取引できる一方、予想と反対に相場が動いた場合は損失も大きくなる可能性があります。
「10万円で最大20万円相当を取引できる」とは、具体的にどのような仕組みなのでしょうか。
現物取引との違いや、利用前に知っておきたいリスクを分かりやすく解説します。
⇒ Coincheckの特徴・手数料・口座開設方法を確認する
目次
Coincheckが約6年半ぶりにレバレッジ取引を再開、最大2倍に対応
Coincheckは9月24日付の公式情報で、「Coincheckレバレッジ」の特徴や利用方法を案内しました。
同社は以前も暗号資産のレバレッジ取引を提供していましたが、2020年3月13日にサービスを終了しています。
今回、約6年半ぶりにレバレッジ取引を再開した形です。
提供開始時点で対象となる通貨ペアは、以下の3つです。
- BTC/JPY(ビットコイン/日本円)
- ETH/JPY(イーサリアム/日本円)
- XRP/JPY(XRP/日本円)
レバレッジは最大2倍です。
価格上昇を予想した「買い」だけでなく、価格が下がると予想した場合には「売り」から取引を始めることもできます。
ただし、提供開始時点で実際のレバレッジ取引に利用できるのは、個人向けのiOS版Coincheckアプリです。
Androidアプリは開始時点では対応しておらず、Webブラウザからレバレッジ取引を行うこともできません。
一方、現物口座とレバレッジ口座の間で日本円を振り替える操作は、Webからも利用できます。
また、すでにCoincheckで現物取引をしている人も、そのままレバレッジ取引を始められるわけではありません。
通常のCoincheck口座に加えて、「Coincheckレバレッジ口座」の開設が必要です。
申し込みでは重要事項を確認したうえで、マイナンバーカードの提出などによる本人確認・適合性確認が行われます。
まだCoincheck口座を持っていない場合は、現物口座とレバレッジ口座を同時に申し込むことも可能です。
10万円で最大20万円相当を取引できるとは?
レバレッジとは、日本語で「てこ」を意味する言葉です。
証拠金を預けることで、その金額より大きな取引ができる仕組みを指します。
Coincheckレバレッジでは、最大2倍までの取引が可能です。
例えば、10万円を証拠金としてレバレッジ口座に入れた場合を考えてみましょう。
| 証拠金 | 10万円 |
|---|---|
| レバレッジ | 最大2倍 |
| 持てる建玉の例 | 最大20万円相当 |
最大2倍なら、10万円の証拠金をもとに最大20万円相当の「建玉」を持てる計算です。
建玉とは、レバレッジ取引でまだ決済していない取引のことです。
ここで重要なのは、20万円分のビットコインそのものを所有するわけではないことです。
Coincheckレバレッジでは、取引を始めたときと決済したときの価格差によって利益や損失が決まります。
例えば、20万円相当の買いポジションを持った後、暗号資産の価格が5%上昇し、その価格で決済したとします。
手数料などを考慮しない単純な例では、20万円の5%にあたる1万円が利益になります。
証拠金は10万円なので、証拠金に対しては10%相当の利益です。
反対に価格が5%下落し、その価格で決済した場合は、1万円の損失となります。
同じ10万円を使って現物で10万円相当を購入した場合、5%の値動きによる評価額の変化は5,000円相当です。
一方、最大2倍のレバレッジを利用して20万円相当を取引した場合、同じ5%の値動きでも損益は1万円相当になります。
レバレッジを使うと価格の値動き自体が大きくなるのではなく、より大きな金額を取引することで、証拠金に対する利益や損失の割合が大きくなる仕組みです。
※上記は仕組みを説明するために単純化した例です。実際の損益は約定価格や手数料などによって異なります。
現物取引とは何が違う?価格下落を予想した「売り」も可能
Coincheckで通常ビットコインを購入する場合は、暗号資産そのものを取得する「現物取引」です。
例えば10万円でビットコインを購入すれば、その10万円相当のBTCを実際に保有します。
購入後に価格が下がれば保有するBTCの評価額も下がり、売却した時点の価格によって利益や損失が確定します。
一方、レバレッジ取引ではBTCそのものを保有しません。
そのため、レバレッジ取引で持ったBTC相当の建玉を、外部ウォレットへ送金したり、決済に利用したりすることはできません。
また、現物取引との大きな違いが「売り」から取引できる点です。
例えば、ビットコインが今後下落すると予想して売りポジションを持ち、実際に価格が下落した場合は、その価格差が利益につながる可能性があります。
反対に価格が上昇すれば損失となります。
| 現物取引 | Coincheckレバレッジ | |
|---|---|---|
| 取引の中身 | 暗号資産そのものを売買 | 価格差で損益が決まる差金決済 |
| 取引できる金額 | 原則として自己資金の範囲 | 証拠金の最大2倍 |
| 暗号資産の保有 | する | しない |
| 送金・出庫 | 可能 | 不可 |
| 売りから取引 | 基本的に不可 | 可能 |
| ロスカット | なし | あり |
下落相場でも利益を狙える可能性がある一方、予想と反対に価格が動けば損失につながります。
また、自己資金以上の金額を取引できるため、現物取引よりも損益の振れ幅が大きくなります。
Coincheckの通常の現物取引や口座開設方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。
⇒ Coincheckの特徴・手数料・口座開設方法を確認する
最大2倍でも注意、ロスカット後に証拠金を超える損失も
レバレッジ取引で特に注意したいのが、相場が予想と反対に動いた場合の損失です。
Coincheckでは、証拠金の維持率が一定の水準を下回ると「ロスカット」が行われます。
ロスカットとは、損失の拡大を抑えるため、保有している建玉を強制的に決済する仕組みです。
ただし、ロスカットがあるからといって、損失が預けた証拠金の範囲に必ず収まるわけではありません。
暗号資産の価格が短時間で急激に変動すると、ロスカットの水準より不利な価格で決済される場合があります。
Coincheckは、このような場合には証拠金を超える損失が生じ、不足額の支払いが必要になる可能性があると説明しています。
例えば10万円を証拠金として入れたからといって、損失が必ず10万円以内に限定されるわけではありません。
「最大2倍」という倍率だけを見るのではなく、相場急変時には自己資金を超える損失が発生する可能性があることも理解しておく必要があります。
建玉を持ち越すとレバレッジ手数料も発生
もう一つ確認しておきたいのが、建玉を保有している間のコストです。
Coincheckによると、建玉を決済せずに日をまたいで持ち越すと、1日あたり約0.04%のレバレッジ手数料が発生します。
1日あたりでは小さな割合に見えても、建玉を長期間保有するとコストが積み重なります。
暗号資産そのものを購入して保有する現物取引とは、保有中にかかるコストの仕組みも異なります。
※手数料や計算方法は変更される可能性があります。実際に利用する場合はCoincheckの最新の手数料や取引条件を確認してください。
すでにCoincheckを使っていても、レバレッジ口座は別途必要
すでにCoincheckで暗号資産を購入している人も、自動的にCoincheckレバレッジを利用できるわけではありません。
利用するには、通常のCoincheck口座に加えてレバレッジ口座を開設する必要があります。
開設後、現物口座から日本円をレバレッジ口座へ振り替え、その資金を証拠金として取引します。
現物口座にある日本円を、そのままレバレッジ取引に利用することはできません。
また、提供開始時点でレバレッジ取引に対応しているのは、個人向けのiOS版Coincheckアプリです。
Webブラウザでは現物口座とレバレッジ口座の日本円振替はできますが、レバレッジ取引そのものは行えません。
Androidアプリについては、今後の対応状況を確認する必要があります。
実際の資金を使わずに、注文画面などを確認できるデモ取引も用意されています。
現物取引とは仕組みやリスクが大きく異なるため、利用する場合は注文方法や損益の動き、ロスカットの仕組みなどを事前に確認しておきたいところです。
Coincheckが約6年半ぶりに再開したレバレッジ取引では、最大2倍の取引に加え、価格下落を予想した売りからの取引も可能になりました。
10万円の証拠金なら最大20万円相当の建玉を持てますが、その分、同じ価格変動でも証拠金に対する損益は大きくなります。
「10万円で最大20万円相当を取引できる」という特徴だけでなく、ロスカットや証拠金を超える損失、建玉を持ち越した場合の手数料まで理解したうえで利用する必要があります。
Coincheckの現物取引や口座開設方法、手数料については以下の記事で紹介しています。
⇒ Coincheckの特徴・手数料・口座開設方法を確認する
※本記事は、特定の暗号資産や金融商品の購入・売却、レバレッジ取引の利用を推奨するものではありません。
※レバレッジ取引では、暗号資産の価格変動によって大きな損失が生じる可能性があります。相場急変時には、ロスカットが行われても預けた証拠金を超える損失が発生し、不足額の支払いが必要となる場合があります。
※取引条件、対応端末、対象銘柄、手数料などは変更される可能性があります。利用前にCoincheckの最新情報や交付書面を確認してください。
