「第3四半期のNFTゲーム売上は約2,600億円」ブロックチェーンゲームアライアンスが発表

ゲーム業界におけるブロックチェーンの活用促進を行うブロックチェーン・ゲーム・アライアンス(Blockchain Game Alliance)は12月21日、2021年の業界の動向をまとめたレポートを発表した。同レポートから、2021年第3四半期におけるゲームのNFTの売上が、23億2,000万ドル(約2,600億円)となり、業界全体のNFT取引量の22%を占めていることが明らかになった。

ゲームアクティビティに関連するウォレット数も増加

今回のレポートでは、年間のウォレット数の変化に関するデータも公開されている。2021年第1週のゲームに関連したウォレットの数は29,563だったの対して、2021年第3四半期には754,000となり、2,453%の増加を記録していた。

また、NFTゲームのアクシー・インフィニティ(Axie Infinity)では、9月の取引量が過去最高の25億ドル(約2,900億円)に達した。同じくNFTゲームであるエイリアン・ワールド(Alien World)は、第2四半期に200万件を超えるトランザクションを記録している。スプリンターランド(Splinterlands)というゲームでは、9月にユニークアクティブウォレット(UAW)が24万5,000を超え、第2四半期末と比較して3,267%増となっていた。

「ブロックチェーンゲーム」などのキーワードで検索増加

今回のレポートでは、ブロックチェーンゲームへの興味関心度合いを調査するためグーグルトレンド(Google Trends)のデータを参照している。この結果、「ブロックチェーンゲーム」「NFTゲーム」「プレイ・トゥ・アーン(Play-to-earn)」の3キーワードとも2021年7月第1週頃に大幅に増加していることが分かった。

またダップ・レーダー(DappRadar)のレポートデータによると、ゲーム関連のスマートコントラクトとやり取りする1日のUAWは、2020年第3四半期の2万3,100から2021年第3四半期には154万に増加しており、増加割合は6,566%となっている。

ブロックチェーンゲームの情報サイトのジョン・ジョーダン(Jon Jordan)編集長は、「2021年の何が魅力的だったかというと、NFTやプレイ・トゥ・アーンの仕組みといった複雑なトピックが、世界のゲームコミュニティの非常に幅広い層で、短期間に興奮(そして時には怒り)を引き起こしたということだ。もちろん、その主役はNBA Top ShotやAxie Infinityといったブロックチェーン・ファーストのプロジェクトだった。しかし、私が2022年初頭に楽しみにしているのは、経験豊富な従来のゲームチームが製品の第一波を発表し始める時だ」と語っている。

参考
The BGA 2021 Member Survey & Report

【こんな記事も読まれています】
2022年のスポーツNFT取引額は前年の倍増、2000億円以上とデロイトが試算
コインベースも支援するメタバース企業、拡張現実(AR)NFTプロジェクトを公開
「2025年メタバース収益は46兆円にまで成長」グレイスケールがレポート公開

おすすめの記事