3月23日にハッキングされたアクシーインフィニティ(Axie Inifinity)の開発元であるスカイメイビス(Sky Mavis)社はBloombergの取材に対し、被害額720億円分の全額のETHとUSDCを被害者に返済すると回答した。
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Sky Mavis COO「ハッキング被害を全額補填」
アクシーインフィニティ(Axie Inifinity)の開発元であるSky Mavis社の最高執行責任者(COO)であるAleksander Leonard Larsen氏はBloombergの取材に対し、「Sky Mavis社はアクシーインフィニティのプレイヤーに可能な限り早く全額返済するために全力を尽くしている。解決策に取り組み、話し合っている」と回答した。
アクシーインフィニティのイーサリアムのサイドチェーンネットワーク「Ronin Netwrok」を利用するためのRonin Bridgeから2022年3月23日に17.36万ETHと2550万USDCの合計約720億円がハッカーに盗まれており、現在Ronin Bridgeやトークンの売買をするKatana DEXが停止している状態だ。
現時点ではSky Mavis社が全額返済できるかどうか、その解決策が妥当かどうかは不明の状態となっている。
アクシーインフィニティ基金の被害は5.6万ETH
盗まれたETHやUSDCはアクシーインフィニティのプレイヤーの預入分や、投機家さらにはアクシーインフィニティ基金の収入なども含まれているという。盗まれた17.36万ETHのうち、5.6万ETH現在の価値にして約230億円がアクシーインフィニティ基金に属するものであるとLarsen氏は述べており、ユーザーの被害は11.76万ETHということになる。
ハッキングの経緯からSky Mavis社内部の犯行が疑われるが、Larsen氏によると社内の内部犯行ではないとSky Mavis社は考えているという。
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被害額補填のためにアクシーインフィニティ関連トークン売却か
アクシーインフィニティのKapital DAOギルドとして知られているHivemindキャピタルの Sam Peurifoy氏は被害額補填するための方法として、「Sky Mavis社はアクシーインフィニティ関連のトークンをメジャープレイヤーに値引きして販売するか、同社の株を売却して資金を調達する可能性がある」と述べている。
また他の方法としてアクシーインフィニティのコミュニティは約1950億円を保有するコミュニティ基金のトークンを売却し、被害額を補填する投票のガバナンスをすることができるとしている。
ブロックチェーンデータ分析会社Merkle Scienceへのリード投資家であるRishav Rai氏は「私達の経験上、被害額を補填することができる可能性は非常に低い」と述べている。
アクシーインフィニティ内で利用できるトークンAXSは今回のハッキングを経て11%の下落、Ronin Networkで利用するRONは20%の下落を記録している。
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