「業界にとってポジティブな兆候」ゲーム関連トークンに関するレポート公開

分散型アプリケーション(DApps)やNFTなどの分析を行っているダップレーダー(DappRadar)は2月21日、ゲームやメタバース関連のトークンに関するレポートを公開した。

1月のdUAWは1.31%増加

同社は、今回のレポートの中で、2023年1月のブロックチェーンゲームにおける1日のユニークアクティブウォレット(dUAW)を公開している。ブロックチェーンゲーム全体としては、1月のdUAWは85万8,621となり、1.31%増加した。この数字は、分散型アプリケーション関連のアクティビティ全体の48%に相当する数字だという。

また同レポートでは、ゲーム用トークンの価格変化についても触れている。1月31日時点での市場データでは、NFTプロジェクトであるBAYC(Bored Ape Yacht Club)ともかかわりのあるエイプコイン(ApeCoin/APE)が時価総額約21億ドル(約2,830億円)となり、月初からの上昇率51.99%を記録した。また、メタバースプロジェクトであるザ・サンドボックス(The Sandbox)のネイティブトークンであるサンド(SAND)は、時価総額約12.5億ドル(約1,630億円)と、86.64%上昇している。

同社は、ゲーム関連トークンの急騰について、ゲームスタジオの買収などが起因していると語っている。さらに、2023年1月のトップゲーミングトークンの急騰は、業界にとって非常にポジティブな兆候だという見解を示した。

メタバースゲームへの投資が増加か?

また今回のレポートでは、ブロックチェーン業界への投資額についても調査を行っている。2023年1月には、1億5,600万ドル(約210億円)の資金調達が実施された。コートサイド・ベンチャーズ(Courtside Ventures)は、スポーツや収集品、健康、ゲームに特化した3番目の初期段階のベンチャーキャピタルファンドに総額1億ドルを投資し、最大の投資となった。

投資を受けた企業の内訳は、64%が投資会社で、続いてメタバーステクノロジー企業が11.5%となった。同社は、このような結果に対し、メタバースにフォーカスしたブロックチェーンゲームへの投資を準備するプロジェクトが増えているという見解を示した。また、これを業界にとってポジティブな兆候だと語っている。

参考
・Game and Metaverse Tokens Rally with Strong On-Chain Metrics

【こんな記事も読まれています】
ミノゲームズ約20億円の資金調達に成功、新作ゲームの開発加速
ザ・サンドボックスがゲーム会社ゼプトラボと連携、カフェ経営が可能に
ダップレーダーがNFTのユーティリティに関する調査レポートを発表

おすすめの記事
【墨汁速報】運用資産71兆円超えのフィデリティ、ビットコイン現物ETFを申請準備か=リーク
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】運用資産71兆円超えのフィデリティ、ビットコイン現物ETFを申請準備か=リーク
ブラックロックに次ぐ世界4位の運用資産を誇るフィデリティ(Fidelity)が上場投資信託「ビットコイン現物ETF」の申請を準備しているという。ブラックロックの「ビットコイン現物ETF」の申請に続いて多くの資産運用会社やファンドがビットコイン現物ETFを申請しいる。
【墨汁速報】NY規制当局「ETHは証券」として米仮想通貨取引所クーコイン(KuCoin)を訴える
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】NY規制当局「ETHは証券」として米仮想通貨取引所クーコイン(KuCoin)を訴える
ニューヨーク規制当局は仮想通貨取引所のクーコイン(KuCoin)を「未登録の証券」を販売したとして訴えた。クーコインに対する訴状によると仮想通貨(暗号資産)であるイーサリアムのETH、2022年に一夜にして無価値になったテラ(Terra)ネットワークのLUNAとUSTが証券であるという。