Jet(ジェット)プロトコルは、Solana(ソラナ)ブロックチェーン上に構築された暗号資産を貸したり借りたりできるレンディングプロトコルです。現状はテストネットのサービスのみですが、近々ローンチが予定されています。
Jetプロトコルとは?
Jetプロトコルのファウンダーはウィル・バーンズ(Wil Barnes)氏とジェームス・モロー(James Moreau)氏で、現状Jetチームはソフトウェア開発者を中心に約12人で構成されています。創業メンバーは、ステーブルコインで有名なMakerDAO、ニューヨークを拠点とする大手ブロックチェーン企業のConsenSys、MetaMask、Lunie.io、Witnet.io、Blockdaemonなどでの経験を持ち合わせており、暗号資産業界歴は比較的長いです。
プロジェクトの名前やジェットエンジンのようなロゴからも連想できますが、ジェット機がテーマコンセプトになっており、サービスやブログでは飛行機にちなんだ表現(ダッシュボードがコックピット、サポートが副操縦士など)が使われています。
出典:https://www.jetprotocol.io/
JETプロトコルの提供するプロダクト
ドキュメンテーションによると、まずはレンディングの基本機能 、そしてそれに付随する API を提供し、また下記の機能がこの先半年程度で順番にローンチされる予定です。
- 流動性を高めるための流動性マイニングプログラム
- 金利を得ることができるトークンのローンチ
- 金利を均等化させるためのクロスチェーンモジュール
必要最低限の機能を備えた状態のプロダクトは貸出や借入、借入ポジションの管理、例えばイーサリアムやテラなど他のレイヤー1 ソリューションのプロジェクトの金利との差分を狙ってポジションを取ることができる構想です。
さらに上記のプロダクトがリリースされると、次のような複雑なリスクプロダクトの開発にも取組めるようになります。
- 自動ポジション管理によるレバレッジ借入
- 金利を狙った投機のセカンダリーマーケット
- シニア/ジュニア債ポジションへのリクイディティ提供
レバレッジ借入の自動ポジション調整は、ユーザーはプロトコルに担保として預けているトークンのポジションを自動で調整します(DefiSaverのようなイメージ)。ユーザーの担保プールにある資産を少し売り、そのお金で借入ている資産を購入してポジションの調整を自動で行う仕組みです。
セカンダリーマーケットは、通常プロトコルに貸出のデポジットをすると、デポジットした資産を表すトークンとそこから発生する金利を表すトークンが代わりに付与されますが、Serumのリミットオーダーブックでこの金利トークンを売買できるようにするのがJetの金利セカンダリーマーケットです。
Jetのロードマップ
ホワイトペーパーには創業からこれまでの歩みと今後のロードマップについて下記のように書かれています。
Q2 2021
ジェットプロトコルのローンチと法人化
485万ドルのシードラウンドでの資金調達
ジェット・プロトコルの開発開始
Q3 2021
デポジット制限付きのレンディングMVPをメインネット開始
制限なしののメインネット展開に向けてコードベースを監査
V2の研究、設計、実装を開始
Q4 2021
V1 自動レバレッジポジション管理
V1 ストラクチャード商品
V2の実装を継続
第4四半期後半:V2のテスト
Q1 2022
Jet V2のローンチ
プロジェクトについてもっと知るには
JET プロトコルに興味のある方はこちらからさらに情報を得ることができますので、ぜひご覧ください。
ホワイトペーパー:https://jetprotocol.gitbook.io/
公式ページ:https://www.jetprotocol.io/
テレグラム:https://t.me/jetprotocol
ディスコード:https://discord.gg/dU3FYDth
ツイッター:https://twitter.com/JetProtocol