Solana x SerumハッカソンさまざまなDeFi(分散型金融)プロジェクトを紹介

最近注目が高まるブロックチェーンソラナ(Solana)とその上に構築された分散型取引所セラム(Serum)のハッカソンが2021年3月に開催されました。今回は優勝こそ逃したものの、審査員かやコミュニティから高い評価を受けた2位~特別賞のプロジェクトを紹介します。

Solana上での合成資産作成やLPトークンの活用が2位入賞

パロット(Parrot)

パロットイメージ

パロットは、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー1にある既存のイールドベアリングトークンをSolanaのDeFiエコシステムに橋渡しする合成債務プロトコルです。DeFiユーザーであれば馴染みの深いSushiやCurveなどのプロトコルのLPトークン保有者は、トークンを担保としてSolanaベースのレンディングに回すことができるようになります。

パロットGitHub:https://github.com/defactojob/partyparrot

シンセシファイ(Synthetify)

シンセシファイ

シンセシファイ(Synthetify)は、Solanaをベースに構築された合成資産のための分散型プロトコルです。イーサリアムベースのSynthetixプロトコルのようなプロジェクトです。

Synthetify社ウェブサイト :https://synthetify.io

ソルライズ(Solrise)

ソルライズ

ソルライズは、分散型のP2P資産管理・取引プロトコルで、ファンドマネージャーは投資ファンドを作成し、トークンを預け、取引する資産を選択することができます。また、ファンドの投資家は、ファンドのパフォーマンスとその収益をモニタリングすることができます。
 
Solriseウェブサイト:https://solrise.finance/

DEXの納税お助けツールや宝くじなどが3位入賞

セラム・タックス・タイム(SerumTaxTime)

セラム・タックス・タイム(SerumTaxTime)は、ユーザーのSerum DEXの取引分析し、納税額を決定するツールです。

Serum Tax Time GitHub:https://github.com/SerumTaxTime

DTFプロトコル

DTFプロトコル
DTF Protocolはユーザーが資産管理戦略を実行し、他の人が投資できるようにするものです。

DTF GitHub:https://github.com/p2p-org/Non-custodial-DEX-Traded-Funds

スシ・ウォーリアー(Sushi Warrior)

スシ・ウォーリアー(Sushi Warrior)は、イーサリアム上の負けなし宝くじ「PoolTogether」に似た機能を持つ多人数トーナメント形式のDeFiバトルゲームです。また、このプロジェクトはウォレットに関するプロジェクトに贈られるTorus賞も受賞しています。

テンダライズ・ミ―(Tenderize Me)

<Tenderize me イメージ

テンダライズ・ミ―(Tenderize Me)は、ユーザーがステーキングデリバティブトークンであるTenderSolを生成し、ロック期間なしにステーキングに参加したり、終了したりすることができるステーキングソリューションです。ユーザーにとってのSolanaのステーキングをより効率的かつ容易にし、ステーキングによってTenderSolトークンを持つことで、ユーザーはそのトークンを他のプロトコルでの担保などに再利用することができます。

テンダライズ GitHub:https://github.com/Tenderize/Tenderize-on-solana

ハッカソンを起点にしたエコシステムの充実

Solanaに限らず、各プロトコルの財団や運営チームはハッカソンを通じてアプリケーションの数を増やしたり、すでにあるアプリケーションと同じことを自分たちのチェーン上でもできるようにするなどエコシステムの拡大に向けて動いています。

ハッカソンや助成金プログラムで評価されれば資金提供を受けられるので、開発者やデザイナーの方は積極的にこれらの取組みに参加していくとより大きなチャンスを掴むことができます。今後のSolanaやSerumのハッカソンや助成金プログラムに興味がある方はSolanaの日本語ツイッターなどのからの情報をウォッチしておくとよいでしょう。

参考:Solana X Serum DeFi Hackathon優勝者のご紹介

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