ブロックチェーン関連企業であるアニモカ・ブランズ(Animoca Brands)は2月14日、ベンチャーキャピタルのブリンク(Brinc)とともに、グローバルなプレイ・トゥ・アーン(P2E)ギルドのエコシステムを強化するため、新たに3,000万ドル(約35億円)のギルド・アクセラレーター・プログラムを立ち上げたと発表した。
1ギルドあたり最大約5,800万円を提供予定
ギルド・アクセラレーター・プログラムは、世界中の何百万人もの人々が仮想通貨ゲームギルドを通じてP2Eゲームに参加し、収入を得られるようにすることを目的としている。プログラムへの参加は、持続可能性にコミットしているギルドに優先的に許可される予定だ。これには、プレイヤーや学者のコミュニティを支援し還元するプロジェクト、エネルギー効率の高いプルーフオブステークプロトコルやサイドチェーンに重点を置くプロジェクトなどが含まれる。
オンラインでの応募は2月27日まで、最初の認可は5月に行われる予定だ。
今回のプログラムは、1ギルドあたり最大50万ドル(約5,800万円)の資金を提供する予定。さらにイノベーションの促進、管理・運営システムの構築、世界トップクラスのメンターによる最高レベルの学びの共有、各プラットフォームのユーザーベースと資産の拡大、立ち上げ段階以降の資金調達の支援などを行うという。
P2Eのギルド空間は巨大な成長の可能性を秘めている
アニモカ・ブランズのヤット・シウ(Yat Siu)共同設立者兼執行会長は、「世界が仕事と遊びの新時代に突入する中、P2Eのギルド空間は非常に大きな成長の可能性を秘めている。ゲームやオープンメタバースにおけるデジタル資産の管理は、何億もの人にとって重要な収入源となる。メタバースにおける仕事の未来は今日書かれつつあり、私たちはこうした新しい機会の進化を推進するギルドを育成できることを誇りに思う」とコメントした。
ブリンクのマナヴ・グプタ(Manav Gupta)創業者兼CEO(最高経営責任者)は、「Web3対応のギルドは、Web2や伝統的な産業では決して実現できない方法で、未来の稼ぎにつながる入口を提供する。デジタル資産の真の所有と活用を可能にしたゲームで開発された技術、原理、ビジネスモデルは、将来のあらゆる分野の仕事や作業に活用することができる」と語っている。
また同氏は、「ギルドは、教育や技能開発、農業、研究開発など、これまでツールや資産へのアクセスによって、誰もが革新やスキルアップを行い、それによって生計を立てることができなかったほとんどすべての産業の変革を支援することができる。私たちは、あらゆる産業におけるギルドの用途と影響について、私たちの考え方に挑戦する創業チームに出会えることを楽しみにしている」と述べている。
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