【墨汁速報】過去最高収益を記録したテザー社 ビットコイン(BTC)への継続投資を発表

USDTで知られるステーブルコイン発行スタートアップのテザー社(Tether Limited)は、同社の純実現営業利益から「継続的なビットコインの購入」を発表。テザー社は2023年第1四半期に過去最高となる収益を記録しており、これらの収益の最大15%をビットコインへの投資に当てるという。

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テザー社がビットコイン継続投資を発表

イーサリアムやブロックチェーンネットワーク上でのドルと1:1の価値を持つステーブルコイン「USDT」を発行するテザー社(Tether Limited)は同社の純実現営業利益から最大15%をビットコインの継続購入費に当てると発表した。

テザー社の発表によるとビットコイン価格の上昇による未実現の含み益を無視し、投資戦略から得られる実現利益にのみ焦点を当てると述べている。既にテザー社はUSDTなどの同社が発行するステーブルコインの準備金として15億ドル、日本円にして2057億円相当のビットコインを保有している。

また2022年のFTXグループの破綻ジェネシス(Genesis)ブロックファイ(BlockFi)セルシウス(Celsius)などの仮想通貨レンディング企業の連鎖倒産から再度仮想通貨投資家間で認識の広まった「ビットコインを秘密鍵で自社保管していない場合、ビットコインの本当の所有権はない(Not your keys, not your bitcoin)」と強調。機関投資家などが利用する第三者カストディサービスなどを利用しておらず、自社でビットコインを保管しているという。

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テザー社は前年Q4と比較して利益が2倍に

今回のテザー社によるビットコインに定期的に投資をするという戦略は同社の収益の増加から来ており、2023年第1四半期(Q1)の純利益は前年第4四半期の2倍となっており過去最高を記録している。

同社の2023年第1四半期の純利益は15億ドル(2016.75億円)となっており、単純計算でこれらの15%の2.25億ドルを現在のビットコイン価格で購入する仮定すると約8426BTCとなることになるだろう。米FRB(連邦準備制度理事会)の量的緩和の終了による米国債の金利上昇や世界的な利上げによってテザー社や同様の発行形式を持つサークル社(Circle)は巨額の利益を上げており、これらの資金が仮想通貨に流れることは市場の安定性をもたらすことが考えられるだろう。

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