「若いゲーマーほどメタバースに時間とお金を使う傾向」 米コンサル企業の調査結果

アメリカに本社を構えるコンサルティング会社のベイン・アンド・カンパニー(Bain & Company)は7月26日、世代別のゲームに対する考え方に関するレポートを公開した。若い世代がよりメタバースに時間を使っていることが明らかになった。

メタバースへの関心の高まりは若いゲーマーのゲーム内外での嗜好に一致

今回のレポートによると、13歳から17歳の人々にとってテレビゲームは、ソーシャルメディアやテレビ、音楽、その他のメディアよりも上位に位置する娯楽の選択肢の一つとなっているという。さらに同レポートでは、米国とブラジル、中国、日本に住む若年層のゲーマーたちは、上の世代のゲーマーたちよりも多くの時間とお金をメタバースに費やしており、今後もメタバースに費やす時間が増加すると予想している。

またレポートは、ゲーマーの年代とプレイ傾向に関する調査結果についても言及している。若い世代のゲーマーの56%は、ゲームでのパフォーマンスを向上させる機能のアンロックにお金を払うことに抵抗がないと回答しているが、年配のプレイヤーの多くは異なる反応を示している。加えて、若年層のゲーマーは、友人や家族、見知らぬ人と競うためにオンラインゲームをプレイする傾向があるのに対し、大人のゲーマーは、楽しむためにプレイし1人でプレイする傾向があるという。

メタバースへの関心の高まりについてベイン・アンド・カンパニーは、若いゲーマーのゲーム内外での嗜好にも一致していると結論付けている。約半数の若い世代のゲーマーは、「学校行事にメタバースで参加したい」「友人とは対面ではなくオンラインで遊びたい」とも回答しています。

メタバースの未来を切り開いてきたのは若いゲーマー

ベイン・アンド・カンパニーのメディア&エンターテインメント・プラクティスのアンドレ・ジェームズ(Andre James)氏は、「メタバースとは何か、メタバースによって商業や生活がどのようにデジタル領域に移行するのか、ビジネス界では多くの話題と混乱があった」と話している。さらに同氏は、「一方でメタバースの未来を切り開いてきたのは若いゲーマーたちです。彼らはメタバース型のゲームを好み、友人と実際に会うよりもゲームの中で交流することを好みます。彼らは仮想現実にますます慣れてきているので、現在メタバースでプレイしていない人も将来的にはプレイする可能性がある」ともコメントしている。

また同社の給与調査によると、ゲーム会社の給与は競合他社よりも低いという。同レポートでは、若いゲーマーが渇望するトップレベルのメタバースコンテンツを提供するためには、ゲーム会社は適切な人材を引きつけ維持できるよう人材戦略を適応させる必要があるとの考えを示した。

参考
Young Gamers and the Metaverse: How the Rules of Success Are Changing

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