イーサリアムのマージ(The Merge)が無事ターゲットのTTDに到達し、メインネットでの移行が完了した。イーサリアムの7年間の歴史で最も大きなアップデートとなり、マイニングを必要とするプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からイーサリアム独自のプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へ移行したことになる。
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「マージ」ついに完了
2022年9月15日にイーサリアムはTTDが58750000000000000000000を記録したことで記念すべき超大型アップデート「マージ(The Merge)」が行われた。
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— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) September 15, 2022
マージ前までイーサリアムはDeFiやNFTマーケットプレイスが動いていた「イーサリアム1.0(ETH1)」と32ETHをステーキングすることで「バリデータ」としてネットワークに参加できるイーサリアム2.0(ETH2)が平行して動いており、マージによって1つのイーサリアムネットワークとして統合されたことになる。
PoSへの移行はイーサリアム発明者のヴィタリック氏の約9年越しの構想となる。今後はマイニングは不要となるためブロック生成間隔が12秒に固定されることになり、ネットワークの安定と若干のコントラクトや送金の実行速度が早くなる。またマイニングによる並列計算が不要となるため、イーサリアムネットワークのセキュリティに必要としていた電気代を99%~減少できるということも大きいだろう。
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マージ後もイーサリアムは安定
マージでPoSであるCasper FFGに移行後、イーサリアムは無事エポックをファイナライズすることができた。これは32ブロック(スロット)ごとにそれまでの取引を完了させるためのイーサリアムネットワークの新たなルールであり、ネットワークの安定を示す。
ETHWのフォークは24時間後
イーサリアムのマイニングを継続させたい中国人マイナーによってフォーク(コピー)が行われるイーサリアムPoW(以下ETHW)は、イーサリアムのマージが完了した24時間後に予定されている。
ETHW CoreチームによるとチェーンID10001へのスイッチが正しく行われるかを確認するため、マージが行われるTTDが58750000000000000000000をヒットしたブロックから2048ブロックをトランザクションを取り込まない「空のブロック」とするとしている。
つまり2049ブロック目からがETHWの正式なブロックとなり、ネットワークが開始される予定だ。
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